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「役割横断型チーム」が陥りがちな誤りと5つの教訓

この記事はデジタルに特化したブランディング・エージェンシーKlugeのArturo氏のブログ記事を公式に許可をいただき翻訳したものです。


私たちKlugeはお互いをサポートしあってすばらしいものをつくり出せる職能横断的なチームであることを常に誇りに思っています。優れたウェブサイトは多様なスキルをもつ人材が集まって共に貢献した結果生まれるものであるという信念の下に、 各メンバーの専門分野の目を通して、事業戦略、プロジェクト管理、デザイン、開発、ユーザーエクスペリエンスを思考できるクロスファンクショナルなチームであると自負しています。

私たちはこれまでの経験の中から、素晴らしいレッスンを学び得ることができました。その学びを以下に、ざっと5つのレッスンにまとめてみたいと思います。

「様々なスキルがある=クロスファンクショナル」ではない

多様なチームメンバーとともにウェブサイトを開発しさえすれば、そのチームがクロスファンクショナルになるというわけではありません。それは単に様々な専門分野のメンバーが集まって、一つのプロダクトを開発しているというだけにすぎません。もしメンバーがお互いのことに精通していなかったり、継続的にコラボレーションする機会に欠けていたり、お互いの視点から学んでいないのであれば、そうした状況はプロダクトにも反映されます。本当のクロスファンクショナルなチームは、簡単に生まれません。オープンなコミュニケーションとコラボレーションを継続した結果、築かれるものなのです。

会社立ち上げ当初は、スピーディーに開発をして、電話連絡を頻繁にしていましたが、それでもウォーターフォールプロセスであることには変わりませんでした。例えば、クリエイティブディレクターのエイブラハムは、頻繁に電話でコミュニケーションをしていましたが、後日、開発チームが実はそれに辟易していたことが判明。今でもそういうことがありますが、開発チームだってデザインについて意見を持っていることもあるのです!

プロセスは常に進化している

コミュニケーションが重要

電話をかけたり、優れたスペックや見事にコンセプトを反映させた完成品を納品するだけでは足りません。社内コミュニケーションやクライアントとのコミュニケーションだけでも足りません。それらすべてを合わせること、そして複数の理論と関係者をまとめてプロダクトをつくる上で最も難航するのは常にコミュニケーションであるということを意識的に理解することが重要です。なんといっても結局はコミュニケーションが最大の要なのです。チームのメンバー同士、そしてクライアントと常にコミュニケーションをとらなければならないようにするシステムとプロセスを浸透させることが重要なのです。

私たちはBasecamp、Gotomeeting、Google Drive、Hangouts、Skype、テキストメッセージと電話などのすべてを用います。私たちはバーチャルなチームなので、できる限り多くのコミュニケーション手段を活用しなければ、実際のオフィス環境を再現できないと学んだのです。ミーティングの頻度が過剰な時期と、逆に少なすぎる時期を交互に繰り返していましたが、最終的に、互いのコミュニケーションのリズムと躍動を感じられる程度までには話すように努めています。

役割の重複をうまく活用する

クロスファンクショナルなチームでプロダクトを開発すると、多くの重複が生まれます。たとえば、インタラクティブなエクスペリエンスを制作するとして、誰が主導するでしょうか。 UXデザイナー? それともフロントエンドの開発者? いや、UIデザイナー? 誰もが参加できるエリアというのはあり、そこでは大きな重複が生まれます。こうした機会を、チームがそれぞれの役割について話し合えて、各メンバーのモチベーションを理解できる機会、そしてより良いプロダクトを開発できる最高の機会として捉えましょう。

以前、デザイナーのダニエルがプロジェクトに対してより優れたアプローチを考案したり、逆にインタラクティブ開発者のグスタボがデザインをより改善できることに気づいたときは驚いたものでした。今ではそうした思いがけない個人のスキルを活用することを学びましたし、常にお互いに刺激しあって、境界線を超えて前進していくことを心がけています。

推測は推測の域を超えない

気の合った仲間と心地よく一緒に仕事をしているチームは、お互いの意図を推測するようになるという法則があります。例えば、フロントエンド開発のノウハウがあるデザイナーは、美しいインターフェイスをデザインしながら、そのデザインのコードを書くためにどれくらいの開発時間を要するのか推測するかもしれません。開発者は、デザインがまだ未完成な段階であるにも関わらず、 デザイナーがどのようなことを考えているのかを憶測することもあります。それは決して悪いことではありません。仕事のスピードが速まりますし、お互いのことを理解していることの現れでもあります。ですが、自分の推測が正しいかどうかを同僚のデザイナーや開発者に質問しやすいと感じられればさらに良いでしょう。真のクロスファンクショナルなチームというのは、常に問いかけることができ、それを奨励するようなコミュニケーションフローがあり、お互いの役割についてただ憶測をするようなことはしません。

これは今でも苦労している点でもあります。それを実現するためには、ルールとプロセスが必要になることもあります。

常にチームを育むこと

そして最後に、クロスファンクショナルなチームというのは常に進化し、常にお互いから学んでいます。もちろん、各メンバーは、それがPhotoshop、スプレッドシート、ターミナルコンソールであれ、自分の専門分野や専門技術に取り組み時間を費やすことが必要ですが、それと同時に、常にそれをチームに還元して、学んだこと、考えていることをシェアするべきです。大きなビジョンを共に考え、リーンUX、リーンスタートアップ、大きなウェブトレンドについて考えましょう。

私たちは過去何年にもわたって築いてきた自分たちのクロスファンクショナルなチームを誇りに思っています。多くの場合、多様な専門スキルによって互いがつながり、情報がシンクロされる一方、時には互いの意見が分かれて アプローチに関する違いが生まれることに常に感嘆してきました。継続して学ぶこと、そして共に成長することによってのみ、自分たちのことをチームと呼ぶことができるのです。

ですが、私たちの挑戦はまだ始まったばかりであることも分かっています。未だ様々なプロセスを試している実験段階でもあり、優れたプロセスに欠かせない構造を保ちながら、私たちの脳のクリエイティブな部分が求める柔軟さを十分に発揮できるような今よりも良いシステムを常に求めています。

原文: 5 Lessons I’ve Learned from Building a Cross Functional Team
翻訳者: 佐藤ゆき

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