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テキストだけの広告はもう古い?!気になる Instagram 広告の実力

まだアメリカのユーザー限定ですが、Instagram でも広告の配信がスタートしました。これにより、タイムラインには対象となる企業をフォローしていなくても、自動的に広告写真が掲載されるようになります。写真には広告であることを示す「Sponsored」というラベルが付き、ユーザーは好みにより広告を非表示に設定することも可能です。

配信時期は明らかにされていないものの、すでに adidas、Ben & Jerry’s、Burberry、GeneralElectric、Levi’s、Lexus、Macy’s、PayPal、Starwood などのブランドや企業が広告主として予定されています。ここではこの新しいソーシャルネットワーキング上の広告として注目を集めている Instagram 広告の実力に、スポットを当てていきましょう。

5%以上が「いいね」をクリックする、Instagram 広告の効果

ご存知のとおり、Instagram は写真を共有する SNS です。文字情報を織り込めないため、広告には不向きという声もあるかもしれません。確かに画像の中に文字を埋めることはできるでしょう。しかし現在のところ、ほとんどの企業がロゴもクレジットもない 1 枚の写真のみを掲載しています。この文字が使えない SNS で広告を打つ理由は、いったいどこにあるのでしょうか。その理由について、Instagram の CEO である Kevin Systrom 氏は以下のように述べています。

「広告が表示された際、5%以上の割合で『いいね』がクリックされる傾向が見られる。インターネット上の広告はほとんどが無視される中、これは驚くべき成果だと言える」(techcrunchの記事より引用、意訳)

ソーシャルメディアにおいて、友人などフォロワーのタイムラインに表示された広告が大きな意味を持つことは言うまでもありません。そのため企業側は見る人に何らかのアクションをしてもらうよう仕掛けをするのです。

Systrom 氏の言う通り、5%のユーザーが実際に「いいね」をクリックしたとすると、そのユーザーのフォロワーも同様に、広告を見たことになります。Instagram のユーザー数を考えると、これは驚異的な数字であると言えるでしょう。

Facebook でも、写真でインタラクションが 39%アップ

広告制作に携わったことのある人なら、誰でも「詰め込みすぎ」の広告を見た経験があるのではないでしょうか。価格や機能、キャンペーンなど様々な付帯情報を紙面に(もしくは画面に)詰め込み、結果としてメインのメッセージがぼやけてしまう広告です。

確かに掲載されている情報が多ければ、見る人の興味に「引っかかる」可能性は高くなります。もともと興味のなかった商品であっても、キャンペーンの内容に目を留める人もいるでしょう。それも広告の方法論としては間違っているとは言えません。

しかし、情報が多ければ、見る人の視線はそれだけ分散してしまいます。結果として言いたいことが伝わらない、ということも少なくありません。

それに対し Instagram は写真 1 枚のみを見せるため、より感覚的にユーザーを引きつける効果があります。写真に投影された雰囲気は、そのまま商品のイメージと重なり、言葉がなくても効果的なイメージアップにつながりやすくなるのです。

また、ビジュアルの力が発揮されるのは Instagram だけに限ったことではありません。たとえば、OURSOCIALTIMES の記事によると、Facebook 上で写真のある記事は、ない記事に比べ、39%もインタラクション(コメントやシェア、「いいね」をクリックするなどユーザー間の交流)が増えるそうです。

もちろん、この 2 つの SNS を同じように取り扱うことはできませんが、それでもユーザーからの反応が重要視される Web 広告では、見逃せない数字と言えるのではないでしょうか。

ビジュアルの持つ力

この Instagram での広告配信はスタートしたばかりです。そのため、このビジュアルをメインとした広告形態がどこまで伸びていくかは、未知数と言えるでしょう。しかし前述したように、文字情報がないからこそ、見る人の心により深く働きかける広告があるのも事実です。あなたもこのビジュアルの力、試してみてはいかがでしょうか。

参考サイト:
How to use #Instagram for Marketing and Measure the Results
Over 5% Of Instagram Ad Views Have Led To Likes, Signaling Big Potential

Photo: photo credit: Jason A.Howie via photopin cc

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