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作るだけが仕事ではない。クライアントと伴走する中で見つけたUIデザインの本質

「土日もずっとUIデザインについて考えています」

そう話すのは、rootでUIデザイナーとして活躍する棚橋です。UIにかける情熱の原点や、デザイナーとしてのファーストキャリアにrootを選んだ理由、入社後の気づきを語ってもらいました。

UIデザインに魅せられた私がrootに入るまで

平日も休日も関係なく、ずっとUIデザインについて考えています。海外のUIを調べたり、何かつくったり。私にとって、UIデザインは最高の趣味なんですよね。

元々、幼い頃から絵を描くのが好きで、高校卒業後は美大へ進みました。Webデザインとの出会いは2年生の春休み。桜の写真を集めた華やかなWebサイトに魅了されて、自分でもやってみようと思ったんです。

いくつかサイトを制作した後は、事業会社でWebデザインのアルバイトも始めました。バイト先で担当したのは、宣伝バナーや期間限定のランディングページの制作です。その頃は装飾が多くて、目立つ表現に夢中でした。

そんなある日、バイト先で決済情報の入力フォームのUIデザインを頼まれたんです。それまで、派手な見た目のバナーなどを担当してきたので、「テキストとインプットエリアを配置するだけでいいのか」、「決済画面をおしゃれにするってどういうこと」と悩んでしまい、うまく進められませんでした。

どうつくったら良いかわからず、うまく進められませんでした。最終的には外部のデザイナーの方に制作を依頼したんです。

完成したデザインを見て、自分のデザインとの違いに驚きました。色やフォントサイズなどすべてに無駄がない。最低限の要素で構成されているのに、ユーザーにとって使いやすく、かつどこか美しさを感じる入力フォームになっていたんです。それまで派手な装飾が美しいと思っていたけれど、それとは別のシンプルかつ無駄のない美しさもあるのだと知りました。

「UIデザインって面白いな、もっと学んでみたいな」と思うようになって以来、UIデザインを分析するのにハマりました。DribbbleやBehanceなどUIデザインを集めたサイトを見て、国内外問わず色んなアプリをダウンロードして、どのような意図で、どのような表現をしているのかを考えるのが楽しかったんです。

UIのスクリーンショットで埋め尽くされているフォルダ

UIデザインを実践を通じて学べる環境に身を置きたい。そう考え、Wantedlyを通じて出会ったのがrootでした。発信されている文章や写真から、社員同士がフィードバックし合う文化、落ち着いた雰囲気が伝わり、ここなら成長できそう、自分の性格にも合いそうという印象を受けたんです。

面談ではそれまでの制作物を見せ、UIデザインが好きで、学びたいと熱意を伝えました。代表の西村さんは「デザインを通じて、事業成長に貢献する」というミッションについて丁寧に説明してくれました。

納品して終わりじゃない。広がる「UIデザイン」の解釈

最初の2、3ヶ月はバナーやサムネイルを制作していました。西村さんや他のメンバーの仕事を間近で見ながら、プロジェクトの進め方やデザインの手法を学んでいきました。一通りプロジェクトの流れが掴めたところで、西村さんと二人体制でプロジェクトに携わるようになったんです。

もちろん、少人数で社員同士の距離は近く、質問すれば答えてもらえる環境。けれど、一つひとつ丁寧に教えてもらえるわけではなく、クライアントワークのなかで主体的に学んでいかなければいけませんでした。

UIデザイナーとして、クライアントにデザインの意図を伝える機会もありました。クライアントに納得してもらうには、事業戦略とつながっているかや、実装段階での懸念も説明できなければいけません。指示に沿ってデザインをつくり、納品するだけが「UIデザイン」じゃない。いかに「UIデザイン」を狭く捉えていたか気づかされました。足りない知識やスキルが沢山見つかり、毎日必死で勉強しました。勉強は今でも続けていて、週に一度、メンバーでUIについて分析するWeekly UIという勉強会をひらいています。

SlackでのWeekly UIのやりとり

クライアントに“パートナー”として伴走する意味

大学を卒業して社員になってからは、クライアントに課題をヒアリングする段階から関わる機会が増えていきました。

そのなかでクライアントとの関係性について大きな気づきがあったんです。とあるサービスのウェブサイトのUIリニューアルを行ったときのこと。納品が完了した後、サイトデザインに大幅な修正が加えられていたんです。見た目はより洗練されていましたが、ユーザーの体験を損なっている箇所もありました。

一瞬「クライアントが望むなら...」と引き下がりそうになりましたが、ユーザーにネガティブな体験を届けてしまう状態は、誰にとっても望ましくないはずです。私が悩んでいると、西村さんやrootのメンバーが「プロダクトを良くするためなら真摯に伝えるべきだ」と背中を押してくれました。

すぐに担当の方に電話をしたところ、こちらの意見に耳を傾け、修正の意図を丁寧に伝えてくれました。それ以来、より率直に意見を交わせるようになり、社内の細かい情報も共有してくれるようになりました。お互い遠慮がなくなったおかげか、当初の案よりも最適なUIデザインが完成したんです。

面接で西村さんが話していた「デザインを通じて事業成長に貢献する」とは、クライアントのパートナーとしてゴールまで伴走すること。受発注の関係を超えていかなければいけない。頭ではわかっていたつもりでしたが、この一件があって、より実感を持って理解できました。

なりたい“UIデザイナー像”のアップデート

正社員として働き始めて1年半以上が経ち、個人としてだけではなく、組織全体で良いものをつくることにも興味が出てきました。

去年、UXデザイナーの古里凌哉さんと一緒にあるサービスの追加機能のデザインを担当したとき、方向性を話し合う機会を何度も設けてくれたんです。鋭い問いを投げかけてくれて、それに答えるなかで、考えを素早く整理できました。対話を通じて、新しいアイデアも生まれました。

入社してからは「一人で何とかしなければ」という意識が強かったと思います。けれど、チームで力を合わせる方が、より良いアウトプットを出ると気づいた。一人で考えても及第点は取れるかもしれません。でも、チームでやれば120点まで達成できる。この半年くらいで、そう信じられる瞬間がいくつもありました。

チームで良いアウトプットを出すために、今の組織のあり方が最適なのかと考えてみると、まだまだ改善できると思っています。自分がrootという組織に対して何ができるのか、もっと試行錯誤していきたい。

最近はディレクターに近い仕事にも関心を持つようになりました。以前は、自ら手を動かしてものをつくりたかったけれど、チームで良いものをつくる方法を考えるのも楽しい。rootに入ってから、なりたいUIデザイナー像は常に更新されています。

なりたい像は変わっても、自分が納得できる良いものをつくりたい気持ちや、UIデザインへの愛は大学生の頃から変わりません。

大好きなUIデザインを突き詰めた先でどんな新しい景色がみえるのか。学びの機会に溢れたrootでの毎日は、私をワクワクさせてくれるんです。


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