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マネーフォワード『mirai talk』立ち上げにおける、“User Focus”を実現したデザインアプローチとは?

2018年1月に新宿にオープンした店舗『mirai talk』は、自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』と、家計再生コンサルタントの横山光昭氏のコラボレーションで生まれた家計の悩みを相談できる空間です。

mirai talkでは、家計やお金の悩みを解決するため、ファイナンシャルプランナーの資格をもつスタッフが少人数制クラスで家計改善から資産運用入門までを指導する「お金のスクール」、“一生モノの貯金力を身につける”ことを目的としたマンツーマンのお金の体質改善コース「お金のパーソナルトレーニング」などを用意。本気でお金の体質改善を目指す方をサポートするサービスを提供しています。

rootは、mirai talkの「お金のパーソナルトレーニング」ユーザーのための専用サポートアプリ「お金の体質改善アプリ」のUI/UXデザインを担当しました。

今回は、本プロジェクトを担当されたmirai talk株式会社の新後閑(しごか) 仁美さんと、root古里がプロジェクトの振り返りを行いました。

スケジュールも、クオリティも妥協したくなかった

(mirai talk株式会社 プロジェクトマネージャー 新後閑 仁美さん)

新後閑さん:
mirai talkは、お金の体質改善をしていくために、マネーフォワードと家計再生コンサルタントの横山光昭さんと一緒に立ち上げました。マンツーマンのお金の体質改善トレーニング「パーソナルトレーニング」が3月から始まるのですが、その中でお客さまが利用する専用サポートアプリをrootさんにお願いいたしました。横山が著書等を通じて日頃語っているお金の自分軸づくり、支出を「消費」「浪費」「投資」に分けていく部分を実践するためのアプリになっています。

古里:
最初にお話をいただいたのが2017年12月の中頃でした。今回、デザインしたアプリは家計簿サービスの『マネーフォワード』と連携してユーザーの支出を読み込み、「消費」「浪費」「投資」に振り分け、管理・見える化するためのツール。役割もサービスの内容も明確で、話を聞いた瞬間からどうデザイン提案しようかを考えていました。

新後閑さん:
実はお願いした当時、かなり焦っていたんですよ。年末でどこも忙しい時期なのに、スケジュール的にはすぐに動き出さないといけないし、クオリティも妥協できない。そこで知人に「いいデザイナーさんを知りませんか!?」と相談したところ、紹介いただいたのがrootさんでした。

古里:
サービスの詳細を伺っていくと、概要説明などもしっかりされており、綿密に計画されている。これはこの先大きくなりそうなサービスだと思い、ぜひお手伝いしたいとお答えしました。とはいえ、時間も余裕がなかったので、年始早々には最初のデザインをご提案しました。

新後閑さん:
正直、早くて驚きました(笑)。コミュニケーションのレスポンスも早いですし、特に議論の土台となるデザインをすぐ用意してくれる点が助かりました。ミーティングで話したフィードバックが、その日のうちにデザインに反映されるので、話がしやすかったです。

古里:
ありがとうございます。新後閑さんにしっかりと進行管理していただき、スケジュールも万全でしたし、意思決定も早かったです。その結果、私たちも早くデザインできたと思います

目線を揃え、チームをデザインする

(株式会社root チーフUIデザイナー 古里)

古里:
プロジェクトの立ち上げフェーズでは、想定しているペルソナの理解に時間を使いましたね。まず私自身がマネーフォワードのアプリを入れて家計管理を行い、自分をペルソナに寄せていきました。そしてmirai talkのセミナーに参加し、お金の管理に関するお話を聞きつつ、ここに来るユーザーはどのような課題を抱えているか、どのような価値観・心理状態なのかを現場でも学びました

新後閑さん:
ユーザーの体験をトレースいただいたことで、“目線が揃っている”印象がありました。マネーフォワードには、「User Focus」というバリューがありますが、この視点を外部の方と共有するのは難しいんです。今回は、古里さんにユーザーに寄り添ってデザインいただいたことで、「User Focus」を実現できていたと思います。

古里:
目線を揃えるという意味では、チーム全体での目線を揃えることも大切にしていました。このプロジェクトは私を含めて外部の方が多く関わっています。社内のチームと異なり、2週間に1度しか会わないこともある。オンラインだけのコミュニケーションでは遠慮がちになってしまったり、自由に意見をぶつけることが難しくなってしまう。そこで、できるだけ接点を増やそうと、ミーティングに早めに来たり、ミーティング前後で自由に雑談できる時間を作るようにしていました。

新後閑さん:
そう言われてみるとたしかに、古里さんは雑談の時間をとってらっしゃったように思います。そのおかげで、ディスカッションしやすかったかもしれません。

古里:
ほかにも、エンジニアとのコミュニケーションも普段より綿密に行いました。たとえば、GitHubに要望を細かめにテキストで書き、実機で撮影したスクリーンショットも添付。デザイナーが意図していることをしっかりと共有することを意識しました。

 

(株式会社root チーフUIデザイナー 古里)

新後閑さん:
他の案件でも意識的にそういったコミュニケーションをされているんですか?

古里:
rootはチームに入り込んで仕事をすることが多いので、チーム作りを考える機会も少なくありません。今回の場合、短期間で密なコミュニケーションを意識しました。スタートアップだと、安心感を与えるようリードする役割を意識していますね。

デザインパートナーとして、よりよいプロダクト作りに寄与するデザインを

新後閑さん:
チームの空気作りだけではなく、全体を通して積極的にご提案をいただけたことも印象的でした。社内のデザイナーであれば、「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と提案されることもありますが、正直外部の方から改善の提案をいただくことはなかなかないんじゃないかなと思います。過去には、ワイヤーフレームがほぼそのままのデザインをもらったこともあります。だからこそ、今回は+αの提案や、複数のデザインパターンをいただけたのはありがたかったです。

古里:
rootはサービスの立ち上げ期からデザインパートナーとしてご一緒することが多いので、共に作り上げていくことが普通なんです。どうしても受託となると、言われた通りに作り期日までに納品するというスタンスになりがちですが、それではプロダクトはよくなりません。まずはざっくりでもいいからたたき台を用意して、意見を出してすり合わせ、デザインをブラッシュアップしていく。今回もこのやり方を大切にしました。

新後閑さん:
いくつか、どうデザインするかで議論しましたね。「消費」「浪費」「投資」を振り分ける画面のUIをどうするか、とか。

古里:
そうですね。振り分けの画面は、毎日使い続けてもらう上でとても大切な画面でした。日々の支出を振り分けるのは、ユーザーにとって面倒な作業。でも、継続してもらうためにはなるべく楽しく支出を分類できるようにしなければいけない。最終的にはTinderのようにスワイプして振り分けるUIに落ち着きました。このアイデアは新後閑さんに出していただいたものでしたね。

 

新後閑さん:
社内で、「このUIがいいんじゃないか」と話題になっていたんです。「消費」「浪費」「投資」の頭文字をとって「ショウロウトウ」のUIなんて呼んでましたね。

古里:
ボタンで「消費」「浪費」「投資」を振り分けるUIにもこだわりました。これはタップするごとにラベルが切り替わるのですが、タップ時のフィードバックにゲームで使われるような拡大するUIを採用しました。ゲーム的な要素を盛り込み、毎日触っていて飽きないようにしています。

 

新後閑さん:
この提案はおもしろいと思いました。家計簿よりもモチベーションを持って使い続けてもらわないといけないので、こういった細かな気配りはとても大切だなぁと。

古里:
現状のUIが最適かどうかはわかりませんが、ユーザーの反応を見ながら最適解に近づけていけるといいですね。

 

店舗によって改善され、入り口にもなるアプリへ

古里:
では最後に、リリースした後の目標を聞かせていただけますか?

新後閑さん:
「お金の体質改善アプリ」をリリースして、ようやくスタートラインです。この先、どんどんユーザーにとって使いやすいものにしていきたいですね。

古里:
何か新しい機能の実装などは予定されているんでしょうか。

新後閑さん:
現在、mirai talkのサービスは対面相談を中心としていますが、いずれはアプリ上でもユーザーとスタッフがコミュニケーションをとれるようにしたいと考えています

古里:
当初のワイヤーフレームにはコミュニケーション機能もありましたね。今回はマテリアルデザインのガイドラインを踏襲し、デザインを見ただけで設計意図がわかるように仕上げています。今後内製化していく際に、ほかのデザイナーの方でも難なく運用できるよう心がけました。

mirai talkは、ユーザーが実際に来る店舗なので、今回のアプリのフィードバックをその場で直接得られることも珍しいですね。店舗でユーザーの声を集めて、改善していけるので、よりよいプロダクトに成長させていくことができそうですね。

新後閑さん:
店舗ではなく、アプリがユーザーとの最初の接点になる場合も、今後は出てくると思います。

古里:
店舗には来ていなかったとしても、アプリを使うユーザーが出てくる。

新後閑さん:
そうです。支出を「消費」「浪費」「投資」に分けて管理する考え方は、横山さんが著書で書いており、世間でも知られ始めた考え方だと思います。。この考え方で支出を管理するためのノートも販売されています。ですが、この考え方にそって支出を管理できるアプリはいままでありませんでした。

このアプリは、店舗を利用しなくても支出の管理に使うことができます。ですから、アプリを入り口にmirai talkを知っていただき、最終的には店舗に来てもらうというパターンも今後生まれるといいかなと思っています。

mirai talk株式会社:https://miraitalk.com/

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