- date
- 2014.09.01
PV数がグンと伸びる!クリックされやすいタイトル10個を徹底検証!
記事のタイトルは、ユーザーが記事を読むかを判断するためのとても重要なポイントとなります。タイトル次第でPVが大きく変わるのも事実です。
今回は、ユーザーが思わずクリックしたくなるタイトルのつけ方を、米ハブスポット(Hubspot)社が行ったA/Bテストの結果を基に見ていきましょう。
(参考:「How to Attract More Clicks to Your Blog Posts: 11 Revealing Title Tests」)
目次
PV数がアップするタイトルのつけ方10のポイント
1. 質問形式vs.非質問形式
A:What Does Google’s Hummingbird Update Mean For E-Commerce Business?
(GoogleハミングバードのアップデートがECサイトに与える影響とは?)
B:What the New Hummingbird SEO Algorithm Means for Your Ecommerce Business
(ハミングバードの新しいSEOアルゴリズムがECサイトに与える影響)
AとBを比較した結果、質問形式のAのほうがより多くクリックされていました。人は質問を投げかけられると、そこに相手がいなくても、無意識に答えを探そうとしてしまうものです。そして頭に答えが浮かんでこなければ、答えが気になり、記事をクリックして読みたくなります。
タイトルの最後にクエスチョンマークを付け足すだけで、より多くのクリックが集められることを頭に入れておきましょう。
2. 広範囲をカバーvs.特定事項にフォーカス
A:A Fool-Proof Formula for Easily Creating Compelling Content
(魅力的なコンテンツを簡単に作るための確実な法則)
B:A Fool-Proof Formula for Easily Writing Amazing Blog Posts
(素晴らしいブログ記事を簡単に書くための確実な法則)
AとBを比較した結果、より広範囲をカバーするトピックのAのほうがより多くクリックされていました。
パターンBのように「ブログ」と限定してしまうと、個人ブログをイメージする人もいるでしょう。そして、それを自分には関係ないと判断した企業の担当者などが、クリックするのをやめてしまうことが懸念されます。記事のタイトルは、できるだけ広い意味合いを持たせることで、より多くのユーザーを引き付けることができそうです。
3. 一般的な言い回しvs.ユニークな言い回し
A:8 Excellent Reasons to Redesign Your Website
(あなたのWebサイトに再設計が必要であることを示す8つのすばらしい理由)
B: 8 Tell-Tale Signs Your Website May Need a Redesign
(あなたのWebサイトに再設計の必要なことが嫌でもわかってしまう8つのサイン)
AとBを比較した結果、ユニークな言い回しのBほうがより多くクリックされていました。どこまでがユニークな言い回しかというのを判断するのは難しく、「嫌でもわかってしまう」という言葉をタイトルに入れることでWebサイトのイメージにマイナスの影響を与える場合などもあります。
しかし、一般的でありきたりな言い回しよりも、少しユニークなほうがユーザーの興味を引くことを覚えておきましましょう。
4. 私目線vs.あなた目線
A: 10 Things Marketers Need to Know About Inbound Marketing in Europe
(ヨーロッパのインバウンドマーケティングについてマーケターが知るべき10のこと)
B:10 Inbound Marketing Techniques that Make Us Sit Up and Take Note
(私たちの注意を引き付けるインバウンドマーケティングの10のテクニック)
AとBを比較した結果、Aの「あなた目線」のほうがより多くクリックされていました。読者が執筆者のことをよく知らない場合、執筆者に対しての興味は薄いことがわかります。それよりも、読者は自分がその記事を読むことでどんなメリットが得られるかということを判断基準にしますから、「あなた目線(読者目線)」でタイトルをつけてあげるとクリックされやすいというわけですね。
5. 質問を投げかけるvs.独占情報を提供
A:What’s Next for Content Marketing Trends in Europe?
(ヨーロッパのコンテンツマーケティングで次にトレンドとなるものは?)
B:Survey of Europe’s Content Marketers Reveals Surprising Trends for 2014
(ヨーロッパのコンテンツマーケターへの調査で、2014年の驚くべきトレンドが明らかに)
AとBを比較した結果、Bの独占情報を提供しているパターンのほうがより多くクリックされていました。「驚くべき~が明らかに」といわれると、何か新しい情報をキャッチしたのではないか、と興味をそそられます。どこにもない最新情報はユーザーに好まれます。
そういった情報があるということを、独占スクープ風に記事のタイトルに織り込むというテクニックはこのようにして活用できるといえます。
6. 記事が提供するものを最初に明示vs.最後に明示
A:5 Infographics to Teach You How to Easily Create Infographics in PowerPoint
(5つのインフォグラフィックがあなたに教える、パワーポイントで簡単に情報を可視化する方法)
B:Easy Ways to Create Killer PowerPoint Infographics
(パワーポイントですばらしいインフォグラフィックを作成する簡単な方法)
AとBを比較した結果、記事が提供するものは何かを最初に伝えたAのほうがより多くクリックされていました。日本語訳から判断すると理解しにくいかもしれませんが、Aのほうは、5 Infographics to Teach You(5つのインフォグラフィックがあなたに教える~)とこの記事で読者に見せるものが最初にはっきりと提示されているということです。
長いタイトルになるほど、ユーザーはいちいちタイトルを読んでいません。パッと見たときに引きつけられるタイトルにするためには、記事が提供しているものは一体「何」なのかを初めのほうに明示しておくと良いでしょう。
7. 数字を使うvs.使わない
A:The Simple Template for a Thorough Content Style Guide
(完全なコンテンツスタイルガイドを作成するためのシンプルなテンプレート)
B:7 Steps to Creating a Thorough Style Guide
(完全なスタイルガイドを作るための7つのステップ)
AとBを比較した結果、数字を使ったBのほうがより多くクリックされていました。タイトルをつけるうえで数字を含ませるのは王道のテクニックといえます。数字があると、記事を読むことで得られるメリットがより明確になるので、ユーザーの関心を集めやすいからです。
また、通常数字を使う場合は、「○つのポイント」や「〇つのステップ」などといったかたちでまとめられていることから、「読みやすそうな記事だな」とユーザーを引きつけることができます。
8. 面白いvs.真面目
A:160 MORE Free Stock Photos You Seriously Need to Download Now
(本当に今すぐダウンロードするべき160枚以上のフリーストック画像)
B:75 Free Stock Photos for You to Use
(あなたのための75枚のフリーストック画像)
AとBを比較した結果、Aの面白みのあるほうがより多くクリックされていました。「本当に」「今すぐ~すべき」などのキーワードは、ユーザーのアクションを促しやすいキーワードでもあります。あまり真剣に書くのではなく、臨場感を出しながら軽めのトーンでユーザーに問いかけると、好反応が返ってくることがわかります。
9. 内容を強調vs.有用性を提示
A:55 Free, Downloadable Templates for Visual Content Creation
(ビジュアルコンテンツ作成のためのダウンロード可能なフリーテンプレート55選)
B:55 Free Templates to Make Visual Content Creation Quick & Painless
(素早く簡単にビジュアルコンテンツが作れるフリーテンプレート55選)
AとBを比較した結果、記事の内容を強調したAのほうがより多くクリックされていました。あまり長くてややこしめのタイトルだと、ぱっと見たときに、結局どんな「内容」の記事なのかがわからない可能性があります。ときにはAのようにシンプルなタイトルで内容を分かりやすくしたほうがユーザーに好まれることがわかります。
10. クリアvs.あいまい
A:Why Purchasing Email Lists Is Always a Bad Idea
(なぜEメールリストを買うのは良くないのか?)
B:What’s the Quickest Way to Destroy Your Credibility as a Marketer?
(マーケターとしてのあなたの信頼を台無しにする最も簡単な方法)
AとBを比較した結果、どんな情報を得られるかがクリアなAのほうがより多くクリックされていました。Bのようにあまりに大まかなトピックになると、誰も引き付けられない可能性があります。ここでは記事の内容が「メーリングリスト」についてだということを具体的に示すためにも、まずはタイトルでそれを明確に伝えてみましょう。
タイトルを工夫してPV数を伸ばそう
いかがでしたか? 10のタイトルを比較し、検証してみることで、ユーザーの興味を引くタイトルの特徴が見えてきます。今回の調査を参考にして、ユーザーが思わずクリックしたくなるタイトルをつけられるように工夫してみましょう。タイトル1つで、PV(ページレビュー)数が大きく変わることを実感できるはずですよ。
参考:
How to Attract More Clicks to Your Blog Posts: 11 Revealing Title Tests by Sarah Goliger
15 Tips to Awesome, Eye-Jerking Post Titles by Nicholas Cardot
Writing Content Titles: 10 Tips To Increase Your Pageviews By Jessie Coan
5 Tips To Writing Irresistibly Clickable Blog Titles by Guest Blogger
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