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PMFに向け、密なコミュニケーションで課題を共有。「Bizibl」のプロダクト開発を伴走支援

rootは、ウェビナーマーケティングツール「Bizibl(ビジブル)」を提供する株式会社Bizibl Technologiesのプロダクト開発を支援しています。今回は、事業をピボットした経緯から、現在のプロダクトの立ち上げ時の開発の支援からチームビルディングに至るまで、共に取り組んだBizibl Technologies代表取締役CEO 花谷 燿平さんにお話を伺いました。

rootのCEOである西村、デザインプログラムマネージャー岸、デザイナーの緒方を含む4名でプロジェクトを振り返ります。

MVPの要件が大きい状態から、ヒアリングを通じて価値を検証、PMFに向けた立ち上げ時の開発・検証、マイナーピボットまでを伴走支援

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「転職フェア」への参加をきっかけに立ち上がったBizibl

西村:Biziblが「ウェビナーマーケティングツール」という現在の事業領域にフォーカスすることにしたきっかけは何だったのでしょうか?

Bizibl Technologies代表取締役CEO 花谷 燿平さん

花谷:自分は学生時代に起業しており、最後は“転職メディア”を立ち上げ、運営をしていました。ただ、就職経験もなければ、転職経験もない人が立ち上げた転職メディアが上手くいくはずもなくて。その失敗から「ユーザーニーズを把握することが大事」という教訓を得て、ユーザーとなりそうな人の意見をヒアリングするために転職フェアを訪れたんです。

その転職フェアで転職希望者に声をかけまくってヒアリングしたほか、自分も転職希望者を装ってセミナーなどに参加しました。そこでの一連の体験を通して、「すごく無駄が多いな」と思ったんです。結果的に、その課題意識がBiziblを思いつくきっかけになりました。

転職フェアなどのイベントもオフラインだけでなく、オンラインで実施できるようになれば、人と情報がシームレスに繋がりやすくなる。そういったツールのニーズは今後増えていくのではないかと思い、Biziblを立ち上げることにしました。

西村:現在のBiziblが立ち上がったのは、確か新型コロナの感染が始まったあたりだった気がします。社会環境の変化もBiziblの立ち上げに影響があったのでしょうか。

花谷:実はコロナ禍はあまり関係がなくて。転職フェアに参加したのが2019年の年末ごろだったので、当時は全然「コロナ」という言葉を聞きませんでした。それよりかは、5Gが普及することで通信速度なども劇的に早くなると言われていたので、コロナよりかは「5G」を起点にイベントのオンライン化のサービスを考えました。

西村:プロダクトの構想がある程度固まった状態で、私たちルートが支援に入り始めたかと思います。構想したアイデアをプロダクトに落とし込むまでの過程では、具体的にどのようなことをしていたのでしょうか?

花谷:立ち上げ当初は全然エンジニアもいなくて。そんな状態の中で仮説検証を進めていかなければなりませんでした。そのため、まずは自分が見様見真似でサービスのモックアップを作成し、それをもとにエンジニアに開発をお願いしました。当時の商談は自分が作成したモックアップをもとに説明していたので、本当に張りぼての状態でしたね。

自分はサービスのデザインに関しては知識がない素人なので、ずっと手を動かしていくには無理がある。そこは改善していかなければいけないという思いがあり、ルートさんにデザインの支援を依頼させていただいた、という形になります。

「自分たちでの開発は難しい」、ルートに支援をお願いしたワケ

西村:当時、花谷さんから相談をいただいたタイミングではプロダクト自体はあったと記憶しています。そこから開発を進めていく中で、デザインに関しては具体的にどの部分に課題意識を持たれていたのでしょうか?

花谷:Biziblのサービス画面は、主催者の「管理画面」と、登壇者と参加者が出会う「開催画面」、そして参加者が申し込む「告知ページ画面」の3つに分けられます。その中で、特に開催画面のデザインに関しては課題を持っていました。当時からZoomやGoogle Meetといった無料のビデオ会議ツールが普及していて、参加者にとってはZoomやGoogle Meetの画面がデファクトスタンダードになりつつある。その環境に慣れているため、自分たちもZoomやGoogle Meetくらいの品質を担保しなければいけないのが一番の課題でした。

西村:そこを課題だと認識されている、私たちが支援に入る前からも開発に注力されてたと思うのですが、自分たちだけで解消していくのは結構難しかった感じですか?

花谷:かなり難しかったですね。ZoomやGoogle Meetのようにミーティングの開催が主目的であれば、ミーティング画面と共有画面の設計さえ出来ていれば問題ないと思うのですが、自分たちのツールは一連の体験の中で商談へのCall To Action(行動喚起)の機能や、データ収集などの機能群を開催画面に埋め込まなければなりません。その機能をどうやって配置するべきなのか。開催画面のレイアウトやスタイルの最適な設計に関しては、自分たちだけでは解決できないなって思ったことが、一番大きな理由です。

また、主催者の管理画面に関しても今後機能が増えていくことを想定していて、拡張性を持たせた設計にしなければいけないと思っていました。そういった考えもあったので、割と早いタイミングでルートさんに相談させていただきました。

西村:実際にルートが支援に入ってから現在に至るまで、マイナーピボットしながら事業の方向性を定めていったように感じています。これまでを振り返って、いかがですか。

花谷:だいぶ紆余曲折したな、というのが正直な感想です。最初は「転職フェア」というHR・採用の大規模イベントをメインのユースケースとして想定していたのですが、実際にサービスを提供してみて、すぐに「これはニーズがなさそう」という結論になりました。

そもそも、自分たちが大規模イベントの開催経験がないためニーズも分からず、またプロダクトの構造も自然と大きくなってしまうため、最低限必要な機能が何かも全然分かっていなかったんです。それで悩んでいた時期もだいぶあります。それに加えて、採用は季節商材かつ一定の予算を確保するとなると母集団形成が求められます。母集団形成に関してはオンラインイベントの開催よりもスカウトメッセージを送った方が圧倒的に効率がいい。実際に人事・採用担当の人からの声を聞く中で「これは売れないな」と思いました。

そこから、対象とするイベントの形式を小規模なものにしつつ、具体的なユースケースの幅も広げていき、その中で営業を進めながら検証していく中で、現在の「ウェビナーマーケティング」というユースケースにたどり着いた感じになります。

密なコミュニケーションでプロダクトをより良いものに

西村:ありがとうございます。ルート側の話も聞いていければと思っています。岸さんはBiziblのこれまでの過程を振り返ってみて、いかがですか?

root DPM 岸 良平

:自分が入ったタイミングはすでにプロダクトの原型はできていて。それこそBiziblはウェビナーのツールという理解をしていた気がします。当時と今を比較してみて感じるのは、「ウェビナー」というよりかウェビナーの先、もしくはその手前にあるものが何かを常に考えて、コミュニケーションがとれるようになっている。それが自分の中で感じてる大きな変化です。花谷さんがプロダクトとして常にどうあるべきなのかを考えて、教えてくれる。それはプロダクトのことだけではなく、プロダクトの周辺にあるものについても常に密な共有をし、それに対しての意見も何かぶつけ合える。そういった体制になっていることがすごいと思いますし、このチームの特徴だと思っています。

西村:緒方さんはいかがですか?

root デザイナー 緒方 万莉

緒方:私自身、いくつかプロジェクトに入っているのですが、それらと比較した際に感じるBiziblの特徴はプロジェクトの方向性を決めていくCEOの意見をすごい近くで聞けることです。Biziblが考えるコンテンツマーケティングとは何かなど、すごく概念的な部分もインプットし、お互いの目線があった状態でデザインができる環境になっていると思います。

それこそ、私が入ったタイミングでは「こういうソリューションをイメージしていて、このようなデザインを作ってください」という割と要件定義が固まった状態で依頼をいただくことが多かったのですが、最近は要件定義が定まってない状態で「こういう課題があるんです」と共有をしていただいくことが増えています。

花谷さんの頭の中にしかない解像度が高い課題などあるはずなので、いかにそれを取りに行けるか。そこは今後注力してやっていかないといけないと感じてますね。

西村:課題ベースでの共有という形にコミュニケーションの仕方が変化しているのですが、花谷さんとしては何か変化があったんですか。

花谷:変化自体はあまりないのですが、ふと社内を見たときにプロダクトを取り囲んでいる人は結構いるなと思ったんです。自分が課題に対する解を持ってしまうよりも、それぞれ得意分野が異なる人たちに課題を解決していってもらった方がスピードも早いですし、なおかつ課題に対する解像度も高いなと思いました。今、Biziblには10個の開発カテゴリーがあるのですが、自分が10個のカテゴリーに対してすべて解を出すのは難しい。であれば、顧客からのフィードバックなどの課題はそのままメンバーに共有し、得意な人にそれぞれ解きにいってもらう。それで自分は事業に直接的に関係するもの、プロダクトの価値を表現するものに時間を使うべきだと思ったことも大きかったと思います。

Biziblプロジェクトメンバーが今後目指すモノ

西村:DPM(デザインプログラムマネージャー)として、岸さんはBiziblのプロジェクトにおいて、どういったことに注力したのか。改めて教えてください。

:自分が意識したのはデザイン領域のファイン・チューニング(精密調整)ですね。プロジェクトを進めていくにあたって、ボトルネックになりそうなものをどうしたら取り除けるか、ということを考えていました。具体的には、デザインのメインラインとサブライン、運用改善を目的としたサブプロセスという3つのラインをつくり、それを同時に回すことでそれぞれのラインの補完ができるようにしています。

最初はどこに勘所があるのかが分からなかったのですが、DPMとしてとにかく早く、安定して高品質のプロダクトが作れるところに向けて、プロセスを整えることが仕事なのではないかと思い、とにかく仕組みづくりに取り組んでいきました。

西村:花谷さんには、岸の動きがどのように見えていたんですか?

花谷:自分たちの場合、プロダクトを開発するとなると開発は2〜3カ月後でも、デザインは1カ月前に動かさなければいけない。そうなるとデザイン上の調整やUI上の調整など、調整業務が急に差し込まれて、開発スケジュールが乱れることがあるんです。3カ月後に大きい開発が控えているのに、差し込みタスクが多い部分を調整していただき、スケジュールが進みやすくなるように尽力いただいた点ですごく記憶に残っています。

西村:花谷さんの中で他に評価しているポイントがあれば教えてください。

花谷:緒方さんはとにかく仕事が丁寧ですね。それこそ最初の頃はモックアップから実際の開発に落とし込む段階で情報がうまく伝達できていない、齟齬が生まれているというケースが頻発していたんです。緒方さんはプロジェクトに入ってから、そこに課題があることを把握した上で、密に開発メンバーとコミュニケーションをとって、モックアップ上に注釈をつけるなどデザイン側で把握しきれていない部分を細かく聞いてくれる。そこが素晴らしいなと思っています。どれだけ上手いもの、綺麗なものを作ったとしても実装されなければ正直意味がありません。その中で緒方さんは上手く勘所を捉えて、容赦なくコミュニケーションをとっていただいてるからこそ、プロジェクトがうまくいっているのかなと思います。

西村:ありがとうございます。今後もルートの支援は続いていくかと思います。最後に今後の事業、プロダクトの展望があれば教えてください。

花谷:僕たちはマーケティングのひとつの手法として、ウェビナーを活用したマーケティングに現在はフォーカスしています。ただ、自分たちがやりたいのは「人と情報をシームレスに繋げる」ことです。それを実現していくためのボトルネックはまだまだある。今後もルートさんと連携しながら、そういったボトルネックを一つずつ解消していきたいですね。

緒方:多分、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)に向けて走っていくと思うのですが、今後は開発メンバーが増えたり、花谷さんが開発から離れたりすることも起きていくんだろうなと思っています。その状態になっても、きちんとプロダクト全体の品質を保てるように今のうちから出来ることはないか考えておきたいですし、花谷さんからもキャッチアップできるものがあればインプットしておきたい。メンバーが増えても、今の状態を保ちつつ、より良く加速できる未来を見据えながらできることをやっていきたいです。

:今後も自分が見る部分はファインチューニングになってくるかなと思っています。日々のコミュニケーションをどれだけ丁寧にできるか、作ったものをどれだけ丁寧に管理できるか。それがこのチームの文化であり、成長の要因になってるところです。丁寧さと情熱という2つが成長のドライバーになっている、というのは他のプロジェクトと比較しても感じる部分なので、そのどちらも大事にしていきたいなと思います。

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