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手を動かすだけでは生き残れない時代に。rootが選ぶデザイナーとしての資質を高めるオススメ本

rootはクライアントのデザインパートナーとして、新規事業の立ち上げや既存サービスのリニューアル、ワークフローの設計など、事業の様々な側面においてデザインの力で課題解決支援しています。

そのためには、優れたインターフェイスを作る力だけでなく、ユーザー体験を設計する力や「問い」を立てる力、具体と抽象を行き来する思考力など、身につけるべきスキルが多岐に渡ります。

この記事では、rootのデザイナーたちが良質なアウトプットを出すため、日頃どのような本を読んでいるのかを紹介します。

世界をつくった6つの革命の物語

世界をつくった6つの革命の物語

著者:スティーブン・ジョンソン

虫と花の進化過程において周辺の環境が連鎖的に進化を遂げる現象を「ハチドリ効果」と言いいます。その過程を人類の進化に置き換え、今では当たり前になった「ガラス」「冷たさ」「音」「清潔」「時間」「光」の6つのテーマを元に、人類の作り上げたイノベーションについて触れる一冊です。

革命(イノベーション)がどのような構造で成り立っているものかを俯瞰して捉えることができます。この書籍を読むと自然の摂理や意図せぬことから新たな進化が生まれる連鎖の過程を意識せずにはいられなくなります。目的思考の発想では生み出せないものも多く、1つのものを時間をかけて生み出すよりも連鎖的に物事を動かし新しい試みを続けることが新たな発見やイノベーションを生み出す源泉になるのではないかと気付かされました。

(代表取締役・西村 和則)

デザインの次に来るもの

デザインの次に来るもの

著者:安西 洋之、八重樫 文

問題解決に対するソリューションではなく、価値があるという意味付けによるイノベーションについて解説した本。

顧客に新しい意味に気づかせることや、それによって価値を体験させることはサービスデザインに関わるデザイナーの重要な仕事だと学びました。

(古里 凌哉)

編集デザインの発想法

編集デザインの発想法

著者:ヤン・V. ホワイト

紙面をレイアウトする際、読み手の行動や態度、感情の動きを考慮して動的な視線の動きをレイアウトに取り入れるためのテクニックが解説されている本。

僕がタイポグラフィやエディトリアルデザインを学んでいる当時は気づけなかったが、古典的なデザインのテクニックやレイアウトの技術にも、読み手(ユーザー)中心設計の思想があることを改めて学びました。

抽象的な思考と具体に落とすテクニックやメソッドをつなぐように前項の『デザインの次に来るもの』と合わせて2冊取り上げてみました。

(古里 凌哉)

マッキンゼー流入社1年目ロジカルシンキングの教科書

マッキンゼー流入社1年目ロジカルシンキングの教科書

著者:大嶋 祥誉

課題解決のための思考力について体系立てて書かれている本。

課題発見から解決までの思考法が具体的な手法を用いて書かれているので、読んですぐに実務で活かせることが多いです「入社1年目」と書いていますが、誰がいつ読んでも為になると思います。自分も「忙しくて最近なんとなくでデザインやっちゃってるな〜」という時に原点に立ち返るために読み返しています。

この本のおかげで、問題の発見の仕方からその解決の方法までロジカルに分解して組み立て、課題の本質を追求する「なぜを繰り返し問う癖」がつき、人への説明能力が高くなりました。

ロジカルシンキングを会得するために読む最初の一冊として、おすすめの本です。

(手塚 瑛)

具体と抽象

具体と抽象

著者:細谷 功

具体、抽象といわれる概念について、その意味の違いを色々な側面から解説しながら、抽象的な考え方が、どのように価値観やコミュニケーションに影響を及ぼし、どう使われて、いかにして役立つのかを書いた本。

普段何気なく行なっている「考える」ことについて、今自分が何を、どのように考えているのかをより俯瞰して理解できるようになりました。抽象化というツールの強力さと、そのデメリットについても知ることができます。

(岸 良平)

ライト、ついてますか ―問題発見の人間学

ライト、ついてますか?ー問題発見の人間学

著者:ドナルド・C・ゴース、G.M.ワインバーグ

問題発見をテーマとし、そもそも問題とはいったい何なのかについて視野を広めてくれる本です。

「問題とは本当のところ何か?」、「誰の問題か?」、「その問題を本当に解きたいのか?」と深掘り、人や立場、環境を変えることで今まで問題だったことが問題ではなくなることがあります。つまり、目の前の問題にとらわれず、視野を広げることで、問題の解決法は必ずしも1つとは限らないことをこの本から学びました。

仕事のほとんどは問題発見と問題解決の繰り返し。問題発見力と解決力の基礎をしっかりと身につけたい方にオススメです。

(赤岩 駿斗)

経済産業省・特許庁が「デザイン経営宣言」を掲げ、企業におけるデザインの役割を強調しているように、デザインは事業成長に直結する手法として捉え直され、デザイナーの守備範囲はどんどん広がっています。

今回あげた本は、一朝一夕で明日からすぐに使えるハウツー本ではありません。ですが、領域を横断して長期的に活躍するデザイナーへとステップアップするために必ず助けになってくれる内容だと私たちは考えています。

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