- date
- 2014.08.05
「広告」よりも大切にしたい、「コミュニケーションデザイン」とは?
自社の宣伝をしようと思ったら、普通なら「まずどこに広告を出そうか」と考え始めるものです。しかし、顧客へ適切にメッセージを届けたければ、その前にやるべきことがあります。
今回は、顧客と距離を近づけ、友好な関係を築くために重要なコミュニケーションデザインについてご紹介します。
目次
コミュニケーションデザインの視点
コミュニケーションデザインとは、自社がどのように顧客とつながり、関わりを持てるかといった、「顧客とのコミュニケーションをデザインする」という考え方です。
デジタルマーケティングが盛んになってきているなかで、広告は動画がいいだとか、費用対効果で考えるならリスティング広告がいいなどというように、手段についての議論がなされています。
しかし、本当の意味での顧客とのつながりを考えたければ、「広告」という視点からではなく、「どのように顧客とのコミュニケーションをデザインできるのか」といった発想に変えることで、広告の可能性を拡張していく普遍的な考え方ができるのではないでしょうか。
ラブレターをどのように渡すべきか?
では、どのようにして顧客とのコミュニケーションをデザインしていけばいいのでしょう。広告における宣伝活動はよく、顧客にラブレターを渡す行為にたとえられてきました。
日々、たくさんの「ラブレター(宣伝)」を受け取っていている顧客に対し、どんな内容のラブレターを書き、どのようなアプローチでそれを渡せば相手を魅了することができるのか?
そのためには、相手の生活スタイルや趣味など、顧客像を明確にしていく必要がありますし、どのように渡せば受け取ってもらえるのかというタイミングや場を考えるものです。
「手段」よりも「目的」が大事
しかし、そもそも相手に気持ちを伝える方法はラブレターを渡すだけじゃないというのが、コミュニケーションデザインの考え方です。
「ラブレターを渡す」という行為で相手をしばろうとするのではなく、プレゼントを贈ったり、食事に誘ったりするなどして、気持ちを伝えたい相手と交流をしてもいいのです。
その交流を行う「場」を考えるときには、どこから広告を出稿するか? というふうに「場を選択する」のではなく、その場を「作り出す」という発想をしていきましょう。「場」は手段であり、目的にはなってはいけないのですから。
コミュニケーションをデザインしよう
いかがでしたか?コミュニケーションデザインとは、広告のありかた以前に、顧客とのつながり方を追求しようとする姿勢そのものです。巷で話題になっている、宣伝手法に踊らされるのではなく、原点に立って、もう一度、自社と顧客とのコミュニケーションをデザインしてみてはいかがでしょうか?
参考:
コミュニケーションをデザインする
ネット広告/マス広告とかの区別よりも、大切なのはコミュニケーションデザインでは?
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