- date
- 2014.05.28
次世代の口コミ、インフルエンサー・マーケティングの影響力を探る!
マーケティングにおいて、インターネット上の口コミは、見逃せない影響力を持つようになってきました。
ひとりのユーザーが発信する商品の評価は、SNS などを通してあっという間にネット中に広がり、誰でも簡単に参照できるようになっています。
こうした口コミはもはや、商品やサービスを購入する際の、重要な基準になっていると言えるでしょう。
この口コミの力を利用した手法として、最近注目されているのが、インフルエンサー・マーケティングです。
商品に対する個人的な評価を、より効果的に広めることができると言われているこの手法は、一体どのような影響力を持っているのでしょうか。
目次
インフルエンサーによる口コミ
インフルエンサー・マーケティングとは、簡単に言うと、インフルエンサーと呼ばれる「社会的に影響力のある人」に口コミ情報を流してもらう、という手法です。
インフルエンサーは、例えば芸能人やスポーツ選手などの有名人、特定分野の専門家、また twitter や Facebook でフォロー数の多い人や有名なブロガーなどがあげられます。
こうした人々に実際に商品やサービスを試してもらい、SNS などに投稿してもらうことで、商品やサービスを広めるというものです。
投稿してもらう内容は「○○という商品、すごくいいよ!」などのポジティブな情報がベターですが、「あんまり良くない」というネガティブな情報も、人々の興味を引くという意味で広告効果を持つ場合があります。
インフルエンサー・マーケティング 5 つのステップ
このインフルエンサー・マーケティングは主に以下のようなステップで行われます。
1. ターゲットを設定する
商品やサービスを売り込むべきターゲットを設定する。
2. インフルエンサーを設定する
ターゲットに対して影響力を持つ人物を探す。
3. インフルエンサーを観察する
インフルエンサーが興味を持っているトピックや発言している内容を把握する。
4. コンタクトを取る
インフルエンサーにコンタクトを取り、商品やサービスを認知してもらう。
5. アクションを起こす
自社の商品やサービスについて取り上げてもらうようなアクションを起こす(無料で商品を送る、サービスを体験してもらうなど)。
言うまでもありませんが、この手法は、インフルエンサーに広告を依頼したり、強要したりするものではありません。
あくまで自発的な口コミを利用するものです。
したがって、インフルエンサーにコンタクトをとっても、商品やサービスに取ってよい情報ばかりを SNS に投稿してくれるとは限りません。
しかし、現在はそれを利用し、インフルエンサーにあえて正直な意見を書いてもらうのが一般的です。
そうすることで、口コミはより信頼のおける情報として、ターゲットの共感を得ることができるとされています。
ポイントは「誰を」インフルエンサーに設定するか
このインフルエンサー・マーケティングにおける最も重要なポイントは、「誰を」インフルエンサーに選ぶかということです。
もちろん、企業側としてはできる限り有力なインフルエンサーにコンタクトを取りたいと考えるでしょう。
しかし、フォロワー数の多い特定の人物にばかりコンタクトするような姿勢が見透かされれば、口コミの持つ信頼性が薄れ、商品を売り込むべきターゲット層にネガティブなイメージを持たれることになります。
逆に、フォロワーの数が少なくても、自社のサービスや製品に深い愛着を持ってくれているユーザーは、有力なインフルエンサーになる可能性があるのです。
このインフルエンサー・マーケティングに取り組む企業は、自分の思った通りに動かせる手法ではないことを理解した上で、そのようななかでも高い宣伝効果をもたらすインフルエンサーを見極める目が必要になるでしょう。
参考サイト:
5 Step Influencer Marketing Action Plan
Influence Marketing: How to Find Your Industry Leaders
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