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スマートウォッチをデザインするための5つのヒント

スマートウォッチをデザインするための5つのヒント

去年9月にはSAMSUNG社から「GALAXY Gear」が、次いで10月にはSONY社から「Smart Watch2」が発売されるなど、スマートウォッチが少しずつ広がりを見せ始めています。

近い将来、こうした「ウェアラブル」デバイスはスマートフォンと同じように一般化すると予想され、その発展に期待が寄せられています。今後、スマートウォッチをデザインするうえで役に立つ5つのヒントをご紹介しましょう。

人間工学からの見たデザインのヒント

現在、発売されているスマートウォッチは、スマートフォンと連携した着信・送信の確認機能がメインになっています。とはいえ、そのためにデバイスを増やす必要があるのか、疑問に思う方もいるでしょう。

しかし、スマートウォッチは小型のスマートフォンではありません。両者に共通点はありますが、それはディスプレイやタッチスクリーンなどのハード面のみで、アプリケーションやUXデザインといったソフト面はまだ始まったばかりです。

人間工学の専門家ロブ・タネン氏は、スマートウォッチのデザインについて以下の5つの点を考慮する必要があるとしています。

1.スマートウォッチ専用アプリケーションデザイン

スマートフォンとスマートウォッチはUXの観点から見るとまったく違うデバイスですから、アプリケーションもスマートウォッチ仕様にデザインする必要があります。

2.視認性の高いデバイス

小さな画面がつねに手首にあるため視認性が高く、他人との情報共有がしやすいスマートウォッチは、スマートフォンと違って相手の画面を気楽に見ることができるのが特徴です。

3.「ウェアラブル」とはシンプルなデザイン

単に身に着けるだけが「ウェアラブル」ではありません。デバイスを身につけていることを意識させないシンプルなデザインが理想です。

4.ヒントはTVの大画面ディスプレイ

スマートウォッチの小型ディスプレイがスマートフォンよりもTVに近いのは、どちらも情報の閲覧ではなく、観ることに重点を置いて作られているからです。

5.スマートウォッチにとって視覚と触覚は同じ

常に身体に密着しているため、スマートフォンよりも触覚によるフィードバック(バイブレーションなど)が重要です。
(fastcodesign.com より抜粋、意訳)

小型のスマートフォンではない

上記のロブ・タネン氏の言葉の根底にあるのは、スマートフォンとスマートウォッチの違いです。外見が似ているためスマートフォンのイメージから脱却できず、小型スマートフォン的な使われ方している今の在り方は間違っているのではないかと指摘。また、アプリケーションの問題ついても言及しています。

このままでは、スマートウォッチという新しいデバイスの特異性を活かすことはできません。デザインに新たな視点が必要なのではないでしょうか。

スマートウォッチのための新しい視点とは

スマートウォッチは、常に電源を入れた状態でユーザーの手首に巻かれているものです。
ユーザーを含む多くの人の目にさらされる、いわば「公的」な特殊デバイスと言えます。

これに対して、スマートフォンはユーザーのカバンの中に入れて持ち運ぶ「私的」なデバイスです。両者の根本的な違いを、頭に叩き込んでおかなければなりません。

今後のスマートウォッチをデザインするうえで大切なことは、それが使用されるシチュエーションを考慮し、UXという根本的な部分から設計していくことではないでしょうか?
スマートフォンの「セカンドディスプレイ」として扱う、これまでのようなデザイン手法から卒業することから始めてみませんか。

参考:5 Surprising Principles For Designing Smartwatches

画像:photo credit: Janitors via photopin cc

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