root
2,286 views

「Slack」ロゴリニューアルの裏側。Pentagramの設計したブランドアイデンティティとは?

この記事は、2019年1月にリニューアルされたSlackのブランドアイデンティティを担当したデザインファーム『Pentagram』に許可をとり、事例ページを翻訳させていただいたものです。


Pentagramは世界最大の独立系デザインコンサルティングファーム。グラフィックから、アイデンティティ、建築、インテリア、プロダクト、デジタル、広告等多様な領域のデザインを手掛ける企業です。

Slackは、人々の働き方やコミュニケーションのあり方を変えつつあるコラボレーションのハブだ。独自に提供するクラウドベースのコラボレーションツール群で、働く人の生産性向上に寄与している。

Pentagramは、そんなSlackのために新たなブランドアイデンティティを生み出した。そのソフトウェアのシンプルさと使いやすさをうまく捉え、ハッシュタグを模した馴染みのあるロゴをさまざまなスケールやコンテキストに適用できるようにブラッシュアップした。

こうして幅を広げたビジュアルランゲージ(視覚言語)は、洗練されたカラーパレットを用い、ブランドの遊び心に溢れる視覚的特徴を維持している。

このプロジェクトは、Slackの創業者でCEOのStewart Butterfield氏、同社のデザインとブランドチームと密に連携して進められた。

ブランドアイデンティティの変更は、Slackが2013年にハッシュタグ(またはシャープ)を連想させるロゴで創業してから初めてのことだ。ハッシュタグは、チームが個別プロジェクトについて話し合う〝チャンネル〝の頭につくプラットフォームのまとめ役的要素だ。

Slack社内のクリエイティブチームと共に、もちろんSlackでリアルタイムにコラボレーションしながら、私たちは新たなブランドアイデンティティーのあらゆる可能性を模索した。点と点をつなぐ、複雑な結び目、絵文字、人を連想させる形などに加えて、Slack独自のビジュアルボキャブラリーを象徴する候補などが検討された。

最終的に、Slackの親しまれたシャープの価値を保ちながら、複製しやすさやアプリケーション間の一貫性を高めることになった。こうして、オリジナルのロゴをもとにしたグリッドデザインが誕生した。

シャープは、2つの基本的な幾何学模様——「吹き出し」と「ひし形」で構成され、それぞれ抜き取って図形要素として活用できる。

吹き出しは、コミュニケーションとコネクティビティを思わせ、ロゴの丸角を引き継いでカスタマイズされたアイコン・イラスト・モチーフ群の基盤になる。新しくなったシャープは、拡大/縮小しても幅広いサイズで可読性が担保されている。

11色で構成され、背景色が白に限定されていた従来のカラーパレットから、4色に絞ることで扱いやすさも増した。

配色はスクリーンに最適化され、Slack独特の暗紫色がアクセントカラーとして活きている。プラットフォームのメインチャネルでアクセントカラーを使うことで、デスクトップ画面のなかからSlackを瞬時に見分けられるようになった。

これから数ヶ月間にわたって、Slack自体、ウェブサイト、広告素材、ソフトウェア内などで、新たな方向性を披露していく。

 

原文: Slack — Story — Pentagram

翻訳者: 三橋ゆか里

 新規事業・UXデザインのことなら私たちにご相談ください。

私たちは事業戦略に応じたプロダクトデザイン戦略策定からUXデザイン、人間中心設計に基づいたデザイン手法を実行することで事業の立ち上がりから成長までの過程を支援します。サービス開発、UXデザインのことでお困りの方は、rootまで気軽にご相談ください。

root

公式アカウント

root

公式アカウント

「芯を問い、成長に貢献する」をミッションに事業戦略に応じたプロダクトデザイン戦略の立案からUXデザイン、人間中心設計に基づいたデザイン手法を実行することで事業の立ち上がりから成長までの過程を支援します。

SNSをフォローする

人気の記事

問い合わせ

プロジェクトに関するご相談やお見積依頼はこちらからご連絡ください。社内で検討されたい方のために事業紹介をまとめた資料をお送りすることも可能です。

採用情報

rootのカルチャーに興味があり一緒に働きたいとお考えの方はこちらをご覧ください。正社員、パートナー、インターン等雇用形態に限らず受け付けております。