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事業成長のためにデザインするrootで7月に注目したサービスやプロダクトをピックアップ

サービス考察OGP

いよいよ夏本番を迎え、暑い日々が続いております。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

今月も、rootのデザイナーたちが気になったサービスをピックアップしました。事業成長に伴走するデザイナーが日頃、どのような視点でサービスに触れているのかをご紹介します。

次世代のビデオコミュニケーション「Around」

https://www.around.co/

「Around(アラウンド)」は2018年にアメリカのTeamportという会社が開発したビデオコミュニケーションツールです。Aroundでは、仕事におけるカジュアルなコミュニケーションが想定されており、ディスカッションを活発に行えるような設計も特徴です。

Aroundは、参加者の顔だけが表示されるようになっています。背景が映り込まない事によって、いちいち設定で背景を変えたり、周りに配慮しなければならないストレスが少ないので、気軽に使用することができます。また、誰かと共同作業する前提で作られていることが感じられる機能も豊富です。例えば、参加者の顔が表示されたウィンドをディスプレイの片隅に配置できるため、作業しながら会議を行うことができます。他にも複数人が同じ部屋からそれぞれのPCで会議に参加した際に起こりがちな、ハウリングを防止する機能が備わってます。

現状のビデオ会議ツールだと、会議を前提としたデザインになっており、共同作業をするためのデザインになっていません。しかし、Aroundでは会議だけでなく、共同作業を想定した機能が備わっています。

Aroundでは現在、無料プランのみを提供しており、有料プランは今後発表される予定です。会議の人数制限、利用時間の制限などを設けて、無料プランとの差別化をしていくのではないでしょうか。

独特な世界観で言語を学ぶ「Duolingo」 

https://www.duolingo.com/

「Duolingo(デュオリンゴ)」は無料で語学学習ができる言語教育プラットフォームです。28言語の話者向けに、94言語のコースが開設済みで、8コースがベータ版、14コースが開発中。世界中で約1億2000万人が登録しています。

Duolingoには、モチベーションを維持させる仕組みやサービスへの没入感があり、外国語学習を継続できる工夫が感じられます。モチベーションの維持で特徴的なのは、ゲームのような操作感です。1レッスン約5分と短く、クリアすると報酬がもらえレベルアップしていく仕組みとなっています。挫折しがちな外国語学習でも楽しく続けられるそうです。サービスへの没入感を高める工夫としては、言葉の使い分けが絶妙です。タメ口や敬語を巧みに使い分けています。また、キャラクターごとに個別のボイスが設定されていたり、アニメのように動いたりするため、あたかもそのキャラクターが存在するかのような世界観を感じられます。

Duolingoのマネタイズ方法は2つあります。1つめは、アプリに広告を掲載させることで事業者から収益を得ています。2つめは、「PLUS」という有料サブスクリプションをユーザーに提供しています。広告を非表示にできたり、学習を進める上で必要なハート(ライフのようなもの)が無制限で使えるようになります。「モチベーション維持」「サービスへの没入感」という体験価値をユーザーにある程度実感してもらった上で、その体験価値を継続して感じたいユーザーには入会をしてもらうといった設計になっています。

お得に商品をテイクアウト「TABETE」

https://tabete.me/

「TABETE(タベテ)」はフードロス削減のためのプラットフォームです。ユーザーは近くのお店で余ってしまった料理をアプリから検索し、お得にレスキュー(テイクアウト)することができます。ユーザー側はお得な価格で商品をテイクアウトすることができ、お店側は廃棄コストを削減し新規顧客の獲得につなげることができます。また、フードロスが減ることで地球温暖化の原因の1つである二酸化炭素量を減らすことにも繋がっていきます。

TABETEでは、オンボーディングで「お店が増えたら嬉しい駅」を登録することができます。「住所」ではなく「駅」なので、通勤や遊びにでかける際によく利用する駅を登録しておけば、帰宅時ついでにレスキューすることも可能です。また、5月には新しくマップ機能が追加されました。マップ機能により土地勘がない場所でもレスキューを求めている店舗を直感的に検索することができます。

飲食店は立地が重要になります。立地条件が悪く、目立ちにくい店舗ほどフードロスが多いことが考えられますが、マップ機能がなかったときには、なかなかそういった店舗を見つけるきっかけがありませんでした。しかしマップ機能が実装されたことにより、知っている店舗だけではなく、自身が知らない店舗も表示されるように。新しい店舗と出会う機会になり、本当に困っている飲食店を見つけてもらえる可能性があがったのではないでしょうか。これらのことからTABETEは「フードロス」というコンセプトを重視しつつ、ユーザーへの価値提供やサービスの機能追加をしていることが感じられます。

クリエイター同士の作業通話アプリ「mocri」

https://mocri.jp/

「mocri(モクリ)」はふらっと集まれる作業通話アプリです。デザイナーやイラストレーターなどのクリエイターが、誰かと話しながら作業したいとき、約束をしていなくても気軽に通話することができます。「作業」と「コミュニケーション」というコンセプトを打ち出しており、人がいる環境でないと作業をサボってしまうユーザーをターゲットにしていると考えられます。

mocriでは、誰とでも一緒に作業ができる「フリースペース」、特定の人と作業ができる「ルーム」の2種類から通話方法を選ぶことができます。Twitterとの親和性が高く、Twitter上のフォロワーをもくり上の友達として追加できたり、タイムラインで参加者を募集することもできます。また、必要最低限の通話コミュニケーションを重視しているため、チャット機能に関しては、ウィンドウが開いていない状態がデフォルト設定になっていたり、24時間でメッセージの内容が消えたりするようになっています。

オンラインでコミュニケーションをするなら、他の通話アプリを利用したほうが便利な機能が豊富です、しかし、他の通話アプリは作業をするという設計になっていません。mocriは、Twitterで気軽に人を募れ、最低限のコミュニケーションがとれる環境を作ることによって、作業とコミュニケーションの良いバランスを実現しています。

mocriでは現在マネタイズを行っていませんが、今後はアプリ内に広告を掲載させることで事業者から収益を得たり、有名イラストレーター同士の作業通話が聞ける招待券などを販売することでマネタイズを行える可能性もありそうです。

以上、7月にrootのデザイナーたちの間で話題になったサービスやプロダクトでした。これからも社内で話題になったサービスやプロダクトをピックアップして紹介していきます。

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