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失敗しないWebデザインは、ロジックで組み立てる

通常、サイトの立ち上げやリニューアルの際には、クライアントからのオリエンテーションがあり、それをもとにマーケティング戦略が設定されます。そのターゲットやサイト内で展開する企画は、この戦略に基づいてロジカルに決められることがほとんどでしょう。

しかし、ページの印象を大きく左右する「デザイン」は、クライアントの好みやデザイナーの感性などを基に、主観的に決められることが少なくありません。果たしてそれは、Webサイトを制作するうえで、効果的なプロセスと言えるのでしょうか?

結果を残すデザイン

Webサイトのターゲットや企画が、好みや感性などの主観で決められるケースはまずありません。「売り上げを伸ばす」「会員数を増やす」などの商業的な目的がある以上、「どのようにして目的を達成するか」という戦略は必ず求められるでしょう。こうした戦略は、ターゲットがどのようなペルソナを持っているか、彼らにどのようなアクションを起こさせたいかなどを踏まえ、ロジカルに決められるものです。

このような戦略を立てる際、デザインについては、視覚的な要素が大きく、デザイナーのセンスや感性が欠かせない、という考え方があるかもしれません。しかし、主観で決められたデザインがユーザーに受け入れられるかは、実際に公開するまで分からず、確実性に欠けるのも事実です。より結果を求めるのであれば、ターゲットやサイト内で展開される企画と同じように、ロジカルな視点でデザインを決めるべきでしょう。

デザインをロジックで考えるためのプロセス

1. サイトの目的を知る

まずは、クライアントの抱える課題を把握し、サイトを作る目的を確認する必要があります。例えば、同じECサイトを作る場合でも「気軽に買い物ができることをアピールする」場合と、「良質なサービスをアピールする」場合では、表現するべき雰囲気は大きく異なります。

前者の場合、購入までのステップが複雑でないことをアピールするため、デザインもシンプルで、次のステップにさくさく進めるようなものにするべきでしょう。テキスト要素はポイント数を下げたり、スクロールバー付きのテキストボックスに収めたりしてもいいかもしれません。

逆に、後者の場合はサービス内容をしっかりと説明するため、顧客の目を留められるようなデザインにするべきです。ポイント数や書体、色、画像とのバランスなどを細かく計画し、大切な情報であることが視覚的に分かるようにしましょう。

2. ターゲットをしっかりと設定する

せっかくWebサイトを立ち上げるのだから、できるだけ多くの人に見てもらいたい。
こう考えるクライアントは少なくありませんが、これはデザインをブレさせる恐れがあります。

「ファミリー層に向けたECサイト」と「20〜30代の女性に向けたECサイト」では、使うべき写真もデザインのイメージも大きく異なります。客層を広げたいからといって、ターゲットを曖昧にしていると、どちらの客層にも響かないデザインになってしまうでしょう。

3. デザインは、サイトの目的とターゲットに合わせる

上記で確認したサイトの目的やターゲットにあわせて、デザインを決めていきます。メインビジュアルや全体のイメージなどの大枠も大切ですが、書体やアイキャッチアイコンなどの細部まで、しっかりと作り込んでいきましょう。

たとえば、画像にかけるシャドウの強さも、シンプルなイメージを作りたいサイトと、高級感を求められるサイトでは異なってきます。一般的には、シャドウを強くかけたほうがアイテムの高級感を演出できます。こうした小さな積み重ねが、全体のイメージを大きく左右することになります。

ロジックなデザインを実現するために

ロジックなデザインを実現するためには、線の太さやアイキャッチアイコンの形、大きさなどの細部まで、「なぜこうするのか」という理由をもって作り込むことが大切です。これを怠ってしまうと、デザインの意図がクライアントに伝わりにくくなってしまい、余計な修正を繰り返すことになりかねません。

結果を出せるデザインを生み出すためにも、制作の際にはロジックを組み立てる癖をつけておきましょう。

参考サイト:
The Complete No-Nonsense, Step-by-Step Guide to Designing Websites
‘Content first’? Content left, right and centre!

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