西村 和則
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UXデザインの変化から考えるスマートフォンUIデザイン

ブログなどのオンラインメディアの使われ方(読まれ方)について最近疑問に思うことが多く色々と考えてみました。今までPCを中心に読まれていたオンラインメディアは、ここ数年のスマートフォン、ソーシャルメディアの普及によって大きく変化してきているのではないでしょうか。

情報収集をする環境の変化

今までオンライン上での情報収集ではRSSリーダーやブックマークなどPCを中心としたストック型の情報収集モデルが主流でした。ここ最近ではスマートフォンの普及により、情報へのファーストタッチがスマートフォンと言うことも当たり前になりつつあります。こうなると情報収集ををする場所や、読み方、情報の取得方法も大きく変化します。例えば情報収集をするシチュエーションは通勤電車の中、移動中、ちょっとした空き時間など今までPCで行っていた情報収集のスタイルとは大きく異なってくることがわかります。

PCを軸にしたUI設計の限界

Gumby   A Flexible  Responsive CSS Framework   Powered by Sass

http://gumbyframework.com/

ここ最近レスポンシブデザインと言うワードを良く耳にするようになりました。
(簡潔に説明するとPCでもスマートフォンでもデバイスサイズに合わせてUIが可変するタイプのWebデザイン)
従来のWebデザインではスマートフォンやタブレットでPC向けWebサイトを閲覧しづらいことから、レスポンシブデザインを導入することで1つのhtmlで複数のデバイスに最適化したデザインを提供することができ、ユーザビリティーの向上を図ろうとする流れがあります。
しかし、これはあくまでもPCをベースに設計されたUIデザインであり、スマートフォン、タブレットに最適化されたUIデザインではないと考えています。

情報を取得する体験から考えるUI設計

上記に書いたとおり、そもそもPCとスマートフォンでは情報を取得する体験が異なります。そこに従来のPCと同様のUIデザインを提供することは読者にとって最適なユーザビリティと言えるのでしょうか。

スマートフォンの普及と共に現れたメディアサービス。
ご存知の方も多い、GunosyやSmartNewsと言ったサービスがあります。
これらのサービスはキュレーションによって情報をフィルタリングし、よりニーズのある情報を我々読者へ届けてくれる点に魅力があります。
私はここにスマートフォンの普及が大きな影響を与えていると考えています。従来のPCベースでもキュレーションされた情報を取得するサービスにニーズはありました。しかしそれ以上に必要だったのは、処理しきれない膨大な情報量を処理する手段「簡潔に空き時間で読める」情報収集スタイルの普及が必要だったからではないでしょうか。

次世代のスマートフォンUIデザイン

スマートフォンやタブレットに最適化されたメディアが除々に生まれています。上記で紹介したサービスの他にも様々なメディアが存在します。
現時点で最もスマートフォンUIを考慮して設計されているのはFlipbordだと思います。
スクリーンショット 2013-11-11 23.51.15

https://flipboard.com/

理由として、
1.雑誌のようにページをめくる体験を提供している
PCではマウス操作が中心ですが、タブレット・スマートフォンデバイスで大きく違うのは指で操作できることです。
この操作方法の違いから考えるとFlipbordのようなページをめくる体験は利用者のユーザビリティ向上へと繋がっているのではないでしょうか。

2.短時間で読める情報設計
写真とタイトルだけを一覧表示しているUIから利用者が短時間で多くの情報を取得・理解することを前提にデザインされていることがわかります。場所に制約されず好きな場所で好きな時間に膨大な情報量をストレスなく閲覧することができるデザインであり、これはスマートフォンデバイスだからこそ成り立つものではないでしょうか。

次に今とは違う情報収集スタイルのデザインと言う意味で個人的に期待してサービスがあります。
それはEvernoteが提供しているClearlyによる朗読テキストの最適化と音声朗読です。
メディアによって異なるUIデザインを共通化し、必要な情報だけを目に入れることができます。
そしてその情報を状況によって音声朗読させることができることで読者の情報収集体験を何倍にも効率化してくれるでしょう。
※残念ながら今のところスマートフォンには対応していません。
これは情報収集のあり方に革命を起こす可能性を秘めているソリューションだと期待しています。

http://evernote.com/intl/jp/clearly/

最後に

人々の情報収集のあり方1つ取ってもスマートフォンの普及が社会に与える変化は計り知れません。
インターネットが既存ビジネスをリプレースするように、スマートフォンも今までのWebのあり方をリプレースする大きな存在であることは間違いないでしょう。それは = デザインにも同じことが起こるということです。
Webデザインのあり方も利用者の体験を元により最適な設計をすることが求められているのではないでしょうか。
弊社でも利用者の体験を元に本質的なデザイン制作を心がけたいものです。

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西村 和則

代表取締役

西村 和則

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root 代表取締役 事業成長を実現するためのデザインをお仕事にしています。 プロダクト戦略、組織デザイン、UI/UXデザインが主な守備範囲です。 2歳児の父。子育て奮闘中。

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