- date
- 2014.01.30
今後5年で10倍伸びるAPIエコノミーが熱い!
APIの開発によって、プログラマーは、ゼロの状態からプログラミングすることから解放されました。プログラマーは、APIに従って、求める機能を呼び出すごく短いプログラムを記述するだけで、新たなプログラムを作成することができるようになったのです。
目次
現在3万種以上あるAPI
APIの代表といえるのがGoogle Maps APIです。これによって、誰もが自由にWeb上で世界地図を表示できるようになりました。もう白紙の段階から地図を作成する必要がない上に、ズームイン&アウトができるなど機能性も操作性も優れた地図が身近になったのです。自社サイトにGoogle Mapを使用している企業も目立つようになりました。
Googleは地図以外にも、Google DevelopersというAPIを数多く持っています。
興味のある方は一度、アクセスしてみてください。アドレスは以下のとおりです。
https://developers.google.com/products/
さて、APIが現在どれくらい存在しているかご存知でしょうか。
主要APIディレクトリーのProgrammable Webによれば、現時点でAPIはなんと3万種以上もあるそうです。今後はその10倍は伸びる見通しです。ではなぜこれほどまでに過熱するのでしょうか?
マッシュアップが加速する
2005年に現れたITの流行語に「マッシュアップ」という言葉があります。
「複数のAPIを利用し、新しいサービスを生み出す」という意味ですが、この中でのAPIは「デジタル接着剤」として位置づけされています。つまり、複数のAPIが集まり、まるでひとつのWebサービスであるかのような機能を作り出すということなのです。
独立したAPIが集約することで新たなサービスを生み出す傾向は、過去数年にわたって密かに進行してきたことですが、2013年春、一挙に爆発しました。例を挙げれば、IntelがMasheryを買収。CAがLayer 7を買収し、MulesoftがProgrammable Webを買収しました。Facebookがこの流れに乗ったのは自然なことでしょう。
API市場の伸びを予想
今後5年以内にAPI市場が飛躍的に伸びると予想しているのは、アメリカ経済アナリストたちです。その理由は、APIが拡大すれば、ユーザーに人気の高いアプリが生まれる可能性が高くなり、API開発がますます求められるからです。APIを利用する人が拡大すれば、アプリも拡大し、多くのデータを残します。さらに、データの利用範囲が拡大すれば、結局、そのサービスがAPIになるという不思議なサイクルができるというのです。
将来を見越したAPI対策が必要
APIは、まるである種の生き物のように他のAPIと結合し、別のAPIとなり、さらに増殖を続け、APIエコノミーを実現します。一体どのAPIと提携すればよいのか、APIエコノミーを支える統合プラットフォームはあるのか?という問題があります。
現在、買収・提携がものすごいスピードで加速しているのも将来に備えた対策の一環といえます。あるものは、データベースと統合を図り、あるものは、統合プラットフォームを使ったアプリ開発に活路を見出し、また、あるものは、管理プロセスの中で異なるツールを結びつけるオープンソースの開発を始めました。APIエコノミーを将来甘受するには、今どうすべきか対策を練る必要に迫られているのです。スマートフォーンの快適さの裏側には、こうした熾烈な開発競争がある点がとても面白いですね。
参考:The API-economy is coming and fast Byron Deeter
画像: photo credit: StockMonkeys.com via photopin cc
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