- date
- 2014.08.25
知らないと損をする!クライアントが採用したくなるプレゼンテーションのコツ
デザインを受注する前に立ちはだかる難関、プレゼンテーション(以下、プレゼン)。避けて通れない道とはいえ、できることなら簡単にパスする方法はないものかと、誰もが考えていることでしょう。
残念ながら、100%採用されるプレゼン術というものはありません。しかし、いくつかのポイントに気をつけることで、担当者の食いつきを変えることはできます。ここでご紹介するコツを参考に、クライアントが採用したくなるプレゼンを目指しましょう!
目次
デザインは企画から説明する
「それではプレゼンを始めます。まずはデザイン案から……」
「あ、ウチの社長、黄色嫌いなんだよね。悪いけど全体的に再考してくれる?」
このように、デザインありきでプレゼンを進めるディレクターもいますが、よほどの戦略がない限り、おすすめできる方法ではありません。もし、提案するデザイン案がクライアントの好みに合っていなかったり、イメージしていたものと違っていたりした場合、プレゼンの間ずっと「なんか違う……」という印象を持たれてしまいます。この印象をくつがえすのは簡単なことではありません。
そうならないためにも、まずは企画の内容を説明するのがいいでしょう。デザインは、その企画を実現するためのツールという位置づけで説明できれば、多少クライアントのイメージと違っていても、納得してもらいやすくなります。
見積もりは費用対効果を説明する
「見積もり高くない? デザイン料50ページ分って、全部同じフォーマットでしょ?」
「えっと、それはコーディングという作業が……」
提案した見積もりがそのまま通る、などというのは非常にまれなこと。大抵の場合、上記のようなやり取りを経て、落としどころを探ることになるでしょう。もちろん、クライアントが見積もり金額を気にするのは当然のこと。こちらとしても根拠を提示し、納得できるまで話し合うべきでしょう。しかし、その場合でも、見積もり金額の理由だけを説明していると「高いけど……まあ仕方ないのかな」というネガティブな印象ばかりが残ってしまいます。
せっかく金額の話ができるのであれば、サイトを作ることによって節約できる経費や、見込み客数、利益などを資料に落とし込み、「このサイトによって御社が得られる利益はこれだけです。だから高くありません!」と付け加えてみましょう。こうした費用対効果を説明できる資料があると、クライアント担当者も上司からの決裁を得やすいのではないでしょうか。
クライアントの求めるゴールから、企画を練る
「ウチのサイトに合う企画、なんか考えてプレゼンしてよ」
「わかりました、それでは後日お持ちします」
クライアントによっては、こんな無茶振りをされることもあるかもしれません。しかし、昔からの付き合いがあり、内状まで分かっているならともかく、新規のクライアントに対して「なんか考える」では、企画の方向性すら定まりません。これではいい提案ができるはずもないでしょう。
そもそも、企画やデザインは、なんらかの目的を達成するために作るもの。目的もなく無駄なサイトを作ることのないよう、クライアントには、サイトを作る理由や現状の問題点などをしっかりヒアリングしておきましょう。
選ばれる秘訣は3つだけ!
クライアントに選ばれる秘訣は、それほど難しいものではありません。企画がクライアントの問題を解決するものであり、デザインが企画や企業イメージと合致していること。それでいて、見積もりがクライアントの理解を得られる妥当なものである。この3点の条件をしっかり満たしていれば、採用される可能性をぐっと引き上げることができるでしょう。
せっかく考えた渾身のデザイン案を一瞬でフイにされないよう、プレゼンにはしっかりと準備をして臨みましょう!
参考サイト:
9 Of The Best Ways To Present A Website To A Client
5 tips on how to prepare a design presentation
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