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優秀なDPMに共通する4つの特徴

この記事は、前職はデザインプログラムマネージャー(DPM)で現在はリーダーシップコーチのCourtney Kaplan(コートニー・カプラン)氏の記事『4 Traits Shared By the Best Design Program Managers(優秀なDPMに共通する4つの特徴)』を公式に許可をいただき翻訳したものです。

コートニー・カプラン氏の別の記事『DPMとは?どのように導入できる?』についても翻訳記事をお読みいただけます。

優秀なDPMに共通する4つの特徴

私たちは、広告やビジネスプラットフォームグループ内のデザインチーム(製品デザイン、調査、コンテンツ戦略を含む) がベストを尽くせるよう尽力しています。それは、世界中の21億人のユーザーと600万人の広告主のために、スマートで魅力的な製品ソリューションを創りだすためです。

過去5年間、私たちは急速に変化する環境の中で、目まぐるしい成長に直面してきました。この成長のおかげで、私は十分な面接を行うことができ、デザインプログラムマネージャーを新たに採用しました。私がチームを立ち上げたとき、ジョブディスクリプションは一時的なニーズを捉えられても、突発的な業務については反映されておらず、すべての業務を網羅することはできないことがわかりました。

そのため私は、限られた採用権限の中で会社の変化に合わせて成長し、柔軟に対応できると見込まれる人材を採用することを決意したのです。これは良い戦略であることが判明しましたが、パズルの重要な1ピースにすぎません。

それ以来、私は成功するデザインプログラムマネージャーに共通するいくつかの資質を見い出してきました。あなたは、次の4つの特徴のいずれかに当てはまるでしょうか?

好奇心旺盛なジェネラリスト

好奇心旺盛なジェネラリストは、新しいことを学び、チーム内、人々、顧客の間の関係を理解することが得意です。彼らは、未経験の分野への挑戦にひるみません。

業界固有の深い知識を持っていなくても業務は遂行できるのでしょうか? 

好奇心旺盛なジェネラリストにとってはそれは問題ではありません。彼らは気合いを入れて、物事がどのように機能するか、鍵となる人物は誰なのかを把握し、仕事に適用する独自のコンテキストを構築します。

業界固有の深い知識を持たない人を雇うのはリスキーに感じるかもしれませんが、好奇心旺盛なジェネラリストは、新しい分野においても常に成功の実績があります。実際、優秀なジェネラリストはすぐに方向性を見極め、強力な関係を急速に築くことができます。人、製品、業界の理解に基づいた迅速で適切な行動が可能になるのです。

私の経験では、優秀なデザインプログラムマネージャーは、さまざまな人々から情報を収集して統合し、コミュニケーションやプロセスの改善策を導き出す素質を備えています。テック企業をはじめ、ほとんどの企業では、特定のトピックについて深い知識を持つ専門家がいるため、この能力は大変貴重です。しかし、プロセスを調整し、適切なタイミングで才能や専門知識のある人材を適材適所に配置できる担当者が常にいるとは限りません。

幅広い分野で専門家と働けることは幸運ですが、デザインプログラムマネージャーの役割が特別だと言われるのは、彼らの専門知識を結び付ける能力があるからです。システムや部署の垣根を越えたつながりは、ジェネラリストの旺盛な好奇心を満たすだけでなく、会社全体の素晴らしい才能を余すところなく活用することにも繋がります。

共感力のあるコネクター

優秀なデザインプログラムマネージャーが持つもう1つの特徴は、共感力があることです。そんな能力を有するコネクターは、他者の感情を深く理解し、デザイナー、ステークホルダー、製品ユーザーなど、それぞれの視点で考えられる能力を自然に備えています。彼らはコミュニケーションのギャップを見つけ、チームがよりスムーズに作業できるよう橋渡しをするのに役立ちます。

優秀なデザインプログラムマネージャーは、行動がコミュニケーションであることを知っています。彼らは本質的に、同じ状況下でも人々の行動は異なることを理解しています。デザインプログラムマネージャーがあらゆるスタイルやニーズを持つ人々を結び付けることができれば、さまざまな視点がより強力なチームを作るのに役立ちます。

私がこれまで行ってきた面接で、多くの応募者たちは次のような事柄を話してくれました。「私はコミュニケーションのスタイルに柔軟で、より良い方法を探します。チームを動かしているものの本質を理解しようとしています」

共感性を持つことで、デザインプログラムマネージャーは会話する場所や、どのような伝え方が最も効果的かを判断できます。結局のところ、一緒に仕事をするのが難しいように見える人は、ただフラストレーションがたまっているだけなのかもしれません.。反応がなかったり、締切りに間に合わなかったりするメンバーは、単に仕事を抱えすぎている可能性があります。

もちろん、共感的で思いやりのある人々は、他の役割にも存在します。しかし、デザインプログラムマネージャーは一般的に、ビジネスにおける関係構築や、真のつながりを築き、チームを前進させるのに役立ちます。

予測的かつ積極的であること

デザインプログラムマネージャーは、各チームのメンバーの進捗状況を頻繁に確認します。チームと密接に関わることで、プロジェクトやチームが軌道から外れる兆候を早期につかめます。それは単なるプロジェクト管理ではなく、チームの士気を維持し、小さな問題やフラストレーションがチーム全体の問題になる前に軌道修正を図り、道筋を示す能力でもあります。

チームリーダーは、日常の些細な出来事にまで気を配る余裕がないかもしれません。そのため、問題の発生を早期に察知し、知らせ、迅速に行動するデザインプログラムマネージャーの能力は非常に価値があります。

それにより、チームのメンバーは、デザインプログラムマネージャーの存在があることで物事がうまくいくことを知っています。各々が良い結果を期待できるとき、リラックスして自分の仕事に集中できます。優れたデザインプログラムマネージャーがチーム全体が健全かつ円滑に仕事にあたれるよう、支えてくれていることを知っているからです。

情報と文化のベクトル

4つ目の特徴として、私は成功するデザインプログラムマネージャーは驚くべき情報の伝達者であることに気づきました。チームを多くのスポークを備えた車輪に例えると、優れたデザインプログラムマネージャーが車輪の中心です。強力なデザインプログラムマネージャーは、求められているあらゆる種類のリソースの答えとなります。多くの場合、チーム内の多くの流動的な部分をまとめられる接着剤の役割を果たします。もしデザインプログラムマネージャーが迅速に回答できない場合、それを正確にできる人を知っているでしょう。

あるデザインプログラムマネージャーはかつて私にこう言いました。「私は通信機です。みんなは誰かの勧めや、情報、最新の内部情報が必要なときに私のところに来ます」。

共感性、関係構築、コミュニケーション、プロジェクトの潜在的な問題を突き止める鋭い能力など、彼らの特定のスキルの組み合わせは、文化のベクトルにも役立ちます。デザインプログラムマネージャーがチームの価値観を体現するとき、チームメイトの模範となることができるでしょう。急速に成長するチームに新しい人が加わる確率を考えると、この特性はとりわけ重要です。

私は、有能なデザインプログラムマネージャーと毎日一緒に仕事ができることを幸運に感じています。彼らのスキルは、Facebookの製品チームに真の変化をもたらす力があります。私は幸運なことに、さまざまなプログラムで多くの役割を果たしてきましたが、「本当に成功させたいなら、チームにデザインプログラムマネージャーを必ず配置しよう」という言葉を聞くと、今でも嬉しく思います。

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