- date
- 2013.10.10
「インフォグラフィック」とは何なのかを調べてみた
ここ数年で「インフォグラフィック」という言葉を耳にすることが多くりました。
なんとなく持っていたイメージとして、ある情報のまとまりを整理し、ビジュアル化したものだと考えていましたが、具体的な活用方法や作り方などがまだ日本国内では知られていない部分も多いことから、今回改めて調べてみました。
まずは、Wikipediaから見てみると、
インフォグラフィック(英語: infographics)は、情報、データ、知識を視覚的に表現したものである[1]。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。また、計算機科学や数学、統計学においても、概念的情報を分かりやすく表現するツールとしてよく用いられる。科学的情報の可視化にも広く適用される。
とあります。
つまり、知識を視覚的に表現したものの総称をインフォグラフィックと呼び、用途としても、標識、地図、報道、技術文章、教育など幅広いジャンルで活用されており、普段目にしているものの中にもインフォグラフィックと呼ばれるものが多く存在するようです。
目次
“具体的な身近にあるインフォグラフィック”とはどのようなものなのか?
実際に、身近にあるインフォグラフィック例を探してみると、かなり身近なところで活用されていることに気づかされます。
Googleの検索結果に表示される天気予報
ニュースや新聞などで取り上げられている天気予報図も、ひとつのインフォグラフィックになります。
駅の路線図
電車通勤をされている方は良く目にされる路線図。文字だけで表現していたら到底理解できないものですね。
道路標識
こちらもよく目にするものですが、標識には文字は一切記載されておらずピクトグラムで表現されたインフォグラフィックです。
インフォグラフィックの歴史
インフォグラフィックの歴史は古く、人類が言語によるコミュニケーションを行う以前から洞窟壁画と言う形でコミュニケーションの一つとして活用されています。
その後人類は言語よりも先に、地図を生み出しておりチャタル・ヒュユクの地図は紀元前7500年ごろに作成されているそうです。
参照:http://www.idia.jp/report/language-for-sight/
インフォグラフィックを活用した試み
現在では、様々なところでインフォグラフィックを積極的に活用しようとする動きが出てきています。
ツタグラ
データとビジョンを持つ専門家と、伝える力を持つデザイナーがコラボレーションをするプロジェクト。
この取り組みの面白い点は、インフォグラフィックをひとつのメディアとして活用している点です。
社会的な問題など数字ではわかりずらく多くの人が理解することが難しい問題を情報整理し、デザインの力で可視化することで一目でも理解できる形に変え発信しています。
ひとつのテーマを作成し、発信するまでにも複数の人々が絡むことでソーシャルメディア等を介して広がっていく仕組みができているようです。
スマートフォンやタブレットデバイス向けにソーシャルニュースマガジンを提供するFlipboardでは、現在のサービスの利用状況をわかりやすい形で表現しプレスリリースとして発信しています。
普段目にする文字のみのプレスリリースよりも数段理解しやすく、かつFlipboardが世界中でどのように活用されているかが理解できます。
Flipboard:https://flipboard.com/
実際のインフォグラフィック活用事例
まとめ
インフォグラフィックと言う言葉にも様々な表現があり、使い手によって単なるグラフィックではなく一つのコミュニケーション手段として力を発揮するものだと理解できます。
上記の事例でも紹介したように、企業のプレスリリースで活用される事例も生まれており、組織のコミュニケーション手段の一つとしての活用も増えてくるのではないでしょうか。
このように、デザインとは一概に見栄えの良いものを作る行為ではないと言うことがわかります。
情報過多な世の中であるからこそ、人に伝わり理解されるデザインが求められるのではないでしょうか。
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