- date
- 2015.11.16
今話題のウェアラブルデバイス「JINS MEME」とは?
目次
1.何ができるか
JINS MEMEは目の動きと頭の動きを測るデバイスです。今までは脳や人体を計測するにはコストがかかり、リアルタイムに計測できないことがボトルネックになっていました。しかし眼球運動は脳の動きに連動しているので、脳の動きを間接的に観測することができます。 デバイス内に3点式眼電位センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載しているので、ココロとカラダの両方の動きを計測でき、ローコストでリアルタイムなデータ取得が実現可能になりました。
2.ユーザーにどういうメリットがあるのか?
JINS MEMEの本サイトでは、開発者やスポーツ選手、クリエィティブディレクターなど様々なジャンルで活躍されている方のインタビューを掲載されており、これからのJINS MEMEとウェアラブルデバイスの可能性について語られています。 今までは限られたシチュエーションでしか人間の行動を計測できませんでしたが、日常の中にJINS MEMEを置くことで膨大なデータを取得できるようになります。 例えば、まばたき回数のストローク(振れ幅)からドライバーの眠気を感知し注意信号をおくったり、スポーツ選手の動きと眼球運動から最大のパフォーマンスがでるタイミングを計測したり、毎日の疾患予防や健康管理へ活かしたり、様々な用途に展開できるようになります。
3.JINS MEMEとアプリケーション、そして人間の可能性
現在JINSから健康管理やスポーツにおけるパフォーマンスアップを対象に三種類のアプリケーションが公開されています。
JINS MEME … 頭年齢と体年齢を知ることができる健康管理アプリ
JINS MEME RUN … 着用者のフォームとブレを判定し、トレーニングを効率化するアプリ
JINS MEME DRIVE … ドライバーの眠気を観測して教えてくれるアプリ デベロッパー向けにSDKを一般公開し、定期的にハッカソンを開催しています。今後はサードパーティからのアプリの配信が活発になるかもしれません。
4.ウェアラブルを通して見える人間の未来とは?
Apple WatchやGoogle Glass始め、「ウェアラブル」という概念が浸透してきたのはここ最近ですが、ウェアラブルデバイスは大きな可能性を秘めており、スポーツや医療、アートやマネージメントなど様々な分野へ展開が期待されています。 サイト内のインタビューで稲見昌彦氏(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)はこう締めくくっています。 “今後は、人工知能が発達していくと、人が何もすることがなくなって、機械によって置き換えられてしまうんじゃないかと、そういう話もよく言われるんですが、私はちょっと違うと思っているんです。実はチェスでも、今一番強いのは、コンピュータでも人でもなくて、コンピュータと人が人機一体となって戦った時だと。advanced chessと呼ばれているんですが、そういう話があるんですよ。今後もしかすると、コンピュータがいかに進歩したとしても、それに全部やってもらうということではなくて、実際はこういうデバイスを通して、人機一体を実現し、コンピュータよりも人よりも素晴らしい、新しい超人というのかもしれませんが、そういう形でもっといろんな方々が関わっていく。それがもしかすると未来の姿かもしれないと思っております。” JINS MEMEはウェアラブルにおけるネクストスタンダートになるかもしれませんね。
<参考文献> ウエアラブルで眼鏡ビジネスを変える「JINS ミーム」 http://mainichi.jp/premier/business/entry/index.html?id=20151020biz00m010001000c
JINS MEME 本サイト
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