- date
- 2014.07.07
ロゴデザインで意識すべき、ブランディングとは?

企業のロゴは、「ブランドの顔」となる大切なもの。Webサイトの印象を決める大きな要素の1つでもあります。どんなロゴをデザインすればよいのか? については、さまざまな視点からの検討が必要になりますが、今回は、とくに「ブランディング」のためのポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
ブランディングとは?
「ブランディング」とは、顧客にとって価値のあるブランドを構築するための活動のことです。ブランドの要素を強化して、競合他社との差別化を図り、顧客や消費者の自社に対する関心を高めて商品の購買を促進することを目的としています。この「ブランドの要素」には、キャラクターやスローガンなどさまざまなものが含まれますが、その1つが「ロゴ」です。
人々にとって覚えやすく、企業のイメージとぴったり合うロゴを作成することは、この「ブランディング」のために欠かせません。Webサイトのデザインはもちろん、商品パッケージ、宣伝用ポスター、レター等あらゆるものに使われるため、マーケティングに大きな影響を与えます。
では、実際にロゴデザインでブランディングを成功させるには、どのようなことがポイントになってくるのでしょうか。
ロゴデザインでブランディングを図るときの重要なポイント
1. とにかく、リサーチ!
ロゴデザインも含め、ブランディングにおいてはリサーチを重ねることが重要です。
まず、自社のロゴをデザインする場合は自社のマーケティング戦略を(ロゴデザインが外注の場合はクライアントのマーケティング戦略を)理解し、ターゲットオーディエンスについてのリサーチを行います。そのうえで、ロゴにふさわしい字体はなにか、その字体はターゲット層へのアピール度は高いか等を検討する必要があります。
その際、業界でよく使われている字体はなにか、なぜそれがよく使われているのか等をチェックして、参考にするとよいでしょう。
2. ユニークなロゴで、他社との差別化を
社名を読まなくても、色や形だけで「あのブランドのロゴ」とわかるくらい、ユニークなロゴで他社との差別化を図るのが理想です。他社との区別が容易につく、というところがポイントになります。そのようなロゴはWebサイトのインパクトも強めてくれます。
そのような個性を出すためには、取扱商品そのものの色や形にこだわりすぎないほうがよい場合もあります。たとえば、カフェのロゴを考えるとき、どうしても、コーヒーカップや茶色を使ったイメージが浮かんできやすいと思いますが、その常識を破って成功したのがスターバックスです。緑色を使った独特なデザインの看板は、遠くから見ても「STARBUCKS」のものであることがわかります。
また、フェデックス(FedEx)社のロゴをよく見ると、「E」と「x」の間に矢印のマークが隠れているのを発見できます。これは、航空貨物輸送会社である同社の配達スピードや正確性を表しているそうです。一度矢印を見つけると、人にも伝えたくなるでしょうし、このロゴを忘れることもないでしょう。
3. 一瞬で印象づける!
ネットサーフィンする際、ユーザーは次から次へといろいろなWebサイトに移り、じっくり1つのサイトに留まらないこともあります。また、スーパーにいろいろな商品が並んでいても、ふつう、買い物客はその1つひとつをすべて手に取ってじっくり見たりはしないものです。したがって、ロゴは一瞬で人目を惹き付けなければなりません。
そのためには、他社商品と区別がつきやすく、色が印象に残りやすいロゴを作る必要があります。たとえば、先ほどのフェデックス社は、自社の配達トラックにロゴが描かれたときに、5ブロック先からも認識することができるようにと、オレンジ色を強く、パープルの部分の青みを弱くするなどの調整を行ったそうです。
一瞬で印象づけるには、シンプルさも必要です。ナイキのロゴはその成功例といえるでしょう。
いいロゴは長生き
いいロゴは、長く使うことができます。マイナーチェンジはあっても、人々の中に強い印象を残し続け、企業のマーケティングに大きな効果をもたらします。そのようなロゴを作成するためには、じっくりリサーチを行い、他社のロゴと比較しながら、検討を重ねていきましょう。
参考:
5 Branding Basics Every Logo Designer Should Know: Six Revisions
The Man Behind the FedEx Logo: The Sneeze
5 BRANDING BASICS EVERY LOGO DESIGNER SHOULD KNOW: DIVE IN. DRESS UP.
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