西村 和則
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「経営とデザイン」をテーマにした勉強会UX Sketch に代表の西村が登壇しました

UXの前段階である事業計画とUXの問題定義 今まで多くの勉強会やイベントではUI , UXと言う観点からデザインが語られることがほとんどでした。デザインは事業計画が密接に結びついているにもかかわらず、あまりセットで語られてこなかったことに対して問題提起しています。 第1回目のテーマは「事業企画とUXのコンセプト設定について」と言うことで、今回は普段 root で取り組んでいる事業企画フェーズからのデザイナーとしてどう関わるか、どう考えるかについて講演をしました。

それぞれの視点で語った事業 × デザインの取り組み

3名の登壇者によるそれぞれの経験から持ち寄った取り組みが紹介されました。

スライドの紹介

竹中 哲氏(ランサーズ株式会社 チーフデザイナー)

 

馬場 沙織氏(株式会社リクルートテクノロジーズ)

それぞれの発表内容詳細はこちらをご覧ください。 http://thebridge.jp/2015/07/ux-sketch-vol1

発表内容の解説

事業企画とデザイン

 

普段rootでは事業企画フェーズからデザインに関わることが多く、実際の事例を元にどのようにここまでデザインに取り組んできたのかをご紹介させていただきました。 今回お伝えしたかった内容を整理すると大きく分けて3つのポイントがあります。 1.サービス開発の現場で必要とされるデザイナーのスキル 2.何を作るかではなく、何を体験してもらうかを考える 3.そのために必要な思考方法

1.サービス開発の現場で必要とされるデザイナーのスキル

事業企画フェーズからデザインに関わる中でデザイナーに求められるスキルセットは非常に広範囲でありデザイナー = 表面的な装飾を作る人 と言う定義では成り立たない部分が多々あります。 特に企画フェーズで求めらえるスキルは表面的なビジュアルデザインスキルよりも、問題定義や解決策を導き出すための考え方のスキルが重要となります。 こういった中でデザイナーが活躍するためには、本来ディレクターが担うべきコミュニケーション領域にも踏み込み横断的にデザインをできるハイブリットなスキルが求められているのではないでしょうか。

2.何を作るかではなく、何を体験してもらうかを考える

事業企画フェーズにおいて機能的な側面から何を作るかを考えデザインした結果失敗に終わるケースを多々見てきました。 特に意思決定者とのコミュニケーションにおいてデザイナーはその事業が実現すべき価値(ユーザー体験)は何なのかを先ず定義することが重要であり、その上で実装すべきサービスの形を探りアウトプットしていく必要があると考えています。 表面的なビジュアルデザインだけを作成していては、この体験のデザインを行うことができず本来実現すべきはずの事業ゴールを達成できないと言ったことも往々にしてあるのではないでしょうか。

3.そのために必要な思考方法

最近注目を集めているデザイン思考と言うメソッドが注目を集めています。 デザイナーがアウトプットを行うまでの考え方を体系化したものであり、このメソッドはビジネスレイヤーでの問題解決や創造のプロセスに活用することができます。 今回紹介した事例の中では多くの人がアイデアの創造から企画をスタートしてしまうのに対して、まず対象を深く理解する(共感)のプロセスから、何を解決するのか?(問題定義)のプロセスの考え方をご紹介しています。

まとめ

ここまでご紹介した内容で企画フェーズにおけるデザインの取り組み方を少しでもご理解いただけたのではないでしょうか? デザイナーは実現したい価値を定義することで、そのプロダクトが目指す世界観を実現していく必要があります。 それと共に必要なのは、デザイナー個人がそのコンセプトを理解し実行するのではなく、チーム全員が同じコンセプトを理解し実行できる仕組みを作ることです。 普段rootでよく使う手法としては定義した価値を文字に起こすことを意識しています。 事業の企画フェーズでは様々な意見が飛び交い常にディスカッションをする場面に遭遇します。議論が難航した際に立ち返るべき目的を言葉に落としておくことで常にチームはその目標を再認識しながらプロダクト開発を進めることができるからです。 この言葉が進むべき方向を定めるコンパスとも言えるでしょう。

イベントページ

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西村 和則

代表取締役

西村 和則

代表取締役

root 代表取締役 事業成長を実現するためのデザインをお仕事にしています。 プロダクト戦略、組織デザイン、UI/UXデザインが主な守備範囲です。 2歳児の父。子育て奮闘中。

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