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Webデザイナーが、SEO対策のために知っておきたいこと

手法が多岐にわたるため、難しい印象を持たれがちなSEO対策。いったい、どのように実践すればいいのでしょうか。クライアントに「あ、SEOもよろしくお願いします」と、突然依頼されて困ることのないよう、基本的な方法と運用する上で知っておきたいことをご紹介しましょう!

検索エンジンで上位に表示されることが、コンバージョンにつながる

SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略で、自分のサイトを「検索エンジンで上位に表示するための一連の施策」を指します。

初めてサイトを訪れるユーザーは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを通して流入することが多いため、検索結果で上位に表示されることは、そのままアクセス数の向上につながります。サイトを見てくれる人が多ければ、それだけコンバージョン数も増えるため、SEO対策はWebサイトを運営していく上で欠かせない施策といえるでしょう。

では、このように「検索エンジンで上位に表示される」ためには、何をすればいいのでしょうか。

今、求められているSEO対策とは?

「検索エンジンで上位に表示される」方法を考えるために、まずは検索サービスについて考えてみましょう。Googleなどの検索エンジンを提供するサービスにとって、最も大切なのは「ユーザーが欲しい情報を、的確に検索結果として表示する」ことにあります。

たとえば「フランスにはどんなワインの銘柄があるか知りたい」と思って「フランス、ワイン、銘柄」と検索したのに、表示されるのが日本にある酒屋の情報ばかりでは、ユーザーはがっかりしてしまうでしょう。また、フランスワインの情報が表示されても、内容が薄いなどユーザーにとって有益なものでないと、「……なんか違う」と思われてしまうかもしれません。こうした検索結果のミスマッチが、検索エンジンにとって致命傷となることは言うまでもありません。

ユーザーにとって有益なサイトを作ることが効果的

こうした事態にならないように、Googleでは、パンダアップデートに代表されるような検索アルゴリズムの改善を行い、検索結果の質を高める施策をとってきました。このパンダアップデートでは、ユーザーにとってあまり有益でない(内容が薄い)サイトは低順位に、逆に有益なサイトは高順位に表示させることで、ユーザーが質の高い検索結果を得られるようにしたのです。

効果的なSEO対策を行うためには、検索エンジンがこうした施策を取っていることを踏まえておく必要があります。かつては、サイトの内容と関連性の薄い検索ワードを大量に埋め込んだり、内容を問わずとにかく被リンクを集めたりする方法でSEO対策が行われるケースもありました。

しかし、こうした方法で上位に表示されるサイトはユーザーにとって有益な情報とならないため、最近の検索アルゴリズムでは上位に表示されることはありません。検索結果で上位に表示されるためには、ユーザーにとって有益な、よいサイトを作っていくことがなによりも効果的な施策となるのです。

効果的なSEO対策を行うための4つの施策

1. 自分のサイトの検索ワードを把握する

検索ワードと高い関連性を持っているサイトは、常に上位に表示されます。これを利用するため、まずはあなたのサイトが、どのようなキーワードで検索されているのかを調べてみましょう。

たとえば、あなたのサイトでフランスワインの販売をしていた場合、「フランス、ワイン、販売」などのワードが想定されるでしょう。もし、ここに「飲み方」や「料理」というワードが入っているようであれば、ユーザーはワインの美味しい飲み方や、ワインに合う料理の情報を求めている可能性があります。同様に、「イタリア」というワードが入っているようであれば、イタリアワインの販売も検討してみるといいかもしれません。

このように、自分のサイトの検索ワードは、ユーザーの求めている情報とこれから制作しようとするコンテンツの内容をマッチングさせる重要な指標となります。そのようなワードを知ることは、そのまま、効果的なSEO対策を行うことにも繋がるのです。

2. ビックワードよりも、スモールワードを重視する

SEO対策が検索エンジンを対象としている以上、検索ワードの選定は大切です。自分のサイトのコンテンツを把握し、適切なキーワードを設定しましょう。ここで覚えておきたいのは、ユーザーが求めている情報をイメージし、できるだけ幅広い言葉を設定することです。

ワインの販売を行っているサイトであれば、言うまでもなく「ワイン」は重要な検索ワードになります。しかし、こうしたビッグワード(検索エンジンで、多くのユーザーから頻繁に検索されるワード)は競争が激しく、効果を上げるのは簡単ではありません。さらに、ワインを買いたいと思っているユーザーが「ワイン」という言葉だけで検索することはまずないでしょう。

効果的なワードを設定するためには、こうしたビッグワードに加えて、ユーザーのニーズが反映されやすいスモールワード(ビッグワードと比べて、検索される頻度の少ないワード)を重視する必要があります。例えば「販売」「フランス」などの言葉は、「ワイン」ほど検索ボリュームが高くなくても有効なキーワードになるでしょう。また「ボルドー」や「シャルドネ」など、ワインの産地やブドウの品種なども、検索に使われる可能性の高い言葉です。

3. コンテンツに対して、適切なタイトルを付ける

検索結果はページにつけられたタイトルをメインに表示されます。いくつもの候補から自分のサイトをユーザーに選んでもらうためには、ページの内容やコンテンツにふさわしいタイトルを付ける必要があります。

タイトルよりもコンテンツの中身が重要という考え方もあるかもしれません。しかし、検索結果の1ページ目に自分の興味を引くタイトルが見当たらなければ、ほとんどのユーザーは2ページ目以降から目当ての情報を探したり、別のキーワードで再度検索をかけたりしてしまうでしょう。

これではいくら上位に表示されたとしても、コンバージョンにつなげることはできません。自分のサイトをクリックしてもらうためには、まずユーザーの興味を引くような適切なタイトルをつけることが大切なのです。

4. ソーシャルブックマークでも被リンクを集める

SEO対策では、キーワードと関連性の高いWebサイトや、人気サイトからの被リンクを集めることも重要な施策のひとつです。しかし、こうしたサイトからのリンクを増やすことは簡単ではなく、時間もかかります。そういうときははてなブックマークやYahooブックマークなどなど、ソーシャルブックマークに登録してみましょう。

誰もが知っているような人気サイトからのナチュラルリンクほどの効果はないかもしれませんが、それでも被リンクを集めることに変わりはありません。それほど大きな手間や時間がかかる方法でもないので、試してみる価値は十分にあるでしょう。

ユーザーにとって有益なWebページが、最良のSEO対策に

いかがでしょうか? ここではWebデザイナーが最低限知っておきたい方法をご紹介しました。このほかにもSEO対策の手法は数多く存在しますが、有益なページを作ることが大切であることは変わりません。ユーザーのニーズを踏まえながら、質の高いWebサイトの制作を心がけていきましょう!

参考サイト:
SEO Basics: 8 Essentials When Optimizing Your Site
How to Optimize Your Website for Search Engine Use
List of Best and Worst practices for designing a high traffic website
Search Engine Optimization (SEO) How to optimize your website to attract referrals from search engines

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