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rootメンバーが選ぶ、経営者やビジネスを理解するためのヒントとなる本6選

2018年に経済産業省から発表された「デザイン経営」宣言から、ビジネスにおけるデザインの担う役割の認知が格段に広がりました。デザインに対する社会の要請も、ただスタイリングを整えるだけではなく、より広い領域で活用することや、より深く顧客を理解することを求めています。このように拡張していくデザインへの要請に応えるべく、デザインに関わる人々は表層的なスタイルとしてのデザインだけでなく、より経営や戦略に近いビジネスの領域とのコラボレーションを期待されます。

そうしたときに、私達が普段利用するサービスやプロダクトが生み出される大本となる「経営者」や「起業」の仕組みや、事業の「アイデア」や「新しい市場」がいかに生み出されるのかを理解する必要があるでしょう。また、そうして生まれた事業を持続し成長させる「ビジョン」を持った組織になる方法も知っている必要があるかもしれません。

この記事では、ビジネスを理解し、経営者によりそうためにrootメンバーが日頃どのような本を読んでいるのかをご紹介します。

前回のオススメ本紹介記事
「素早くインプット!ビジネスモデル・行動経済学など漫画、イラストで理解できる本5選【10月版】」

ザ・ビジョン 進むべき道はみえているか

ザ・ビジョン 進むべき道はみえているか

著者:ケン・ブランチャード、ジェシー・ストーナー

この書籍はビジョンについて形式的に学ぶためのツールではなく、登場人物による毎朝の何気ない会話の中からビジョンに繋がるヒントを紐解き、それを活用していく中で組織が変化していく様をわかりやすくストーリーとしてまとめている一冊です。どのような流れでビジョン構築が行われ、組織へそのビジョンをどのように浸透させるのか?を知りたい人にピッタリな書籍だと思います。

本書では、ビジョンの形成には目的を定義することが重要であることが述べられています。この目的の主語は顧客の視点で語られるものであり、社長の独断で決まるようなものでは従業員は目的を持って行動ができないと言うことが綴られています。ビジョンやバリューの設計には一定のフレームがあり何を決めなければいけないかは明確にできますが、ここで語られている内容ではそのビジョンやバリューをどのように決め、活用していくかにフォーカスされており、目指すべきビジョンを組織内で共通認識にするための術が学べます。
ブランドのリニューアルやミッションステートメントの見直しを検討している方はぜひ一読いただくと得られるものがあるかと思います。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

著者:ジェームス・W・ヤング

デザインプロセスと呼ばれるものの中には、未だ明確に説明されていない飛躍があります。調査・分析によって得られた示唆をもとにニーズを明確化したあと、具体的な解決策までの間のギャップをどう超えるのか。*1それに対する答えのひとつが”アイデア”発想法です。本書は広告制作に長く関わったヤングによる、アイデアを作り出す方法論が端的にまとまっています。
古くは偉人たちが、現代ではイノベーションの場で発見や発明の緒となる “アイデア” は、シンプルな5つのステップを繰り返すことで誰のもとにも訪れるのです。

アイデアを作り出すステップは以下の5ステップです。
1. リサーチしてデータを収集する
2. データ同士の組み合わせや関係性を探求する
3. 無意識の創造過程を刺激する
4. 瞬間的なひらめきの訪れを待つ
5. ひらめきの具体化や批評をしてもらう

一見するととても簡単に感じるこの5ステップですが、1つの物事に対して何度も何度も習慣的に繰り返すことで、質の高いアイデアが作り出せます。
このステップの良いところは、5番目の “ひらめきを具体化したり、誰かに批評してもらう” ところだと思います。アイデアはひらめいた直後からすぐに役にも立つことは少なく、現実世界にアウトプットしてみると想像と違った形になってしまったり、誰かに話してみても思っていたのと違う反応が返ってきたりします。
思いついたアイデアを頭の中に閉じ込めておくのではなく、外に開放し現実世界や社会のなかでどう役に立つかをあれこれ試して考えるステップが、次なる質の高いアイデアの発想につながっていくのですね。

星野リゾートの教科書

星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則

著者:中沢康彦

旅館やホテルで有名な星野リゾートの社長・星野佳路社長がどのように経営課題を解決してきたのかを、実際に起きた課題に対して具体的な解決策が紹介されています。
この本の面白いところは、課題に対して「教科書通りに書かれている」ことを「真摯に実践した結果」が書かれていることです。
課題解決に役立つ本を探し、それを「教科書」として深く読み込み、「教科書通り」に実践した結果、事業や現場がどのように変化して、どのような成果を上げていったのかを知ることが出来ます。

経営的なインプットが必要になり本を探していたのですが、経営に関する本がたくさんありすぎる&難解な本も多く、何から手を伸ばせば…と悩んでいる時にこの本を見つけました。
経営者というと飛び抜けたセンスを持っていたり、想像を絶するほどの豊富な経験を元に舵を切っていくイメージがありました。
しかし星野社長は「教科書から理論を学ぶことによって、状況改善に必要な思い切った経営判断を最低限のリスクで実行することができる」として、教科書を根拠とする経営を行なっているそうです。
意思決定までのプロセスなど、成功している経営者の頭の中を知ることは経営素人の私にとって大きな一歩となりそうです。
また星野社長が「教科書」として使った書籍もたくさん紹介されているので、次に読みたくなる本が自然と見つかるところも◎

天才はあきらめた

天才はあきらめた

著者:山里亮太

お笑い芸人・南海キャンディーズの山ちゃんこと山里亮太さんが書いた話題のエッセイです。
天才になれない劣等感を抱きながら、嫉妬や日々の悔しさをガソリンに努力を重ね、幼少期から芸人として活躍するまでの道のりが書かれています。
若手〜ベテランまで、悩みながら日々を生きているビジネスマンに一度は読んでほしい一冊。

本書は山ちゃんの半生を綴ったエッセイですが、嫉妬をエネルギーに変えていく方法、ネガティブな感情に対する折り合いの付け方、周囲の人の動かし方など仕事上でも活用できる考え方がたくさんあります。
山ちゃんの才能は決して天性的なものではなく、努力を重ねて得られたものだと感じました。
色々な方にオススメされて読んでみたのですが、読み切った時は感動してちょっとだけ泣きました……。

新しい市場のつくりかた 明日のための「余談の多い」経営学

新しい市場のつくりかた 明日のための「余談の多い」経営学

著者:三宅秀道

商品(サービス)企画の上で、表面的な価値ではなく、問題の設定や文化そのものに目を向けることがいかに大切かが書かれた本です。本文中に「イノベーション」という言葉はほとんど出てこないのですが、イノベーションはどのようにして起こせるのか、という問いに対し、この本は多くの示唆を与えてくれます。

製品やサービス開発において私たちが重視すべきなのは、技術ではなく文化であるというのが本書の一貫した主張です。本書ではそうした事例がいくつか掲載されていますが、どの事例でも、まず問題や文化的な背景が先行して、商品が一つの「暮らし」を形成する過程が描かれています。製品やサービス開発において設定した問題を技術的な問題とつきあわせる、ということはデザイナーならば日常的に行っているかもしれませんが、問題の側からも働きかけを行える可能性、すなわち文化のあり方を変えるためのアプローチを取れる可能性があるのではないかと感じました。

起業の科学 スタートアップサイエンス

起業の科学 スタートアップサイエンス

著者:田所雅之

ユーザーに愛されるプロダクトを生み出し、成長できるようになるまでの考え方を「アイデアの検証」から「スケール拡大」まで20のステップで紹介されています。各ステップで何を考え、実行すべきかを事例やデータ、フレームワークを交えながら具体的かつ体系的に解説されています。本書は起業家だけでなくユーザーに響くプロダクトを作り、グロースさせていきたいと思うデザイナーの方にもぜひ読んで欲しい一冊です。

起業家向けに書かれた本ですが、本書を読んでみて感じたことはデザイナーである私自身が実務で抱える悩みや疑問に対する解決方法が、本書に多く明示されていたということです。ユーザーに響くプロダクトを作りたいという点では起業家の考え方や姿勢にも目を向けることが大切だなと感じました。私は実務で悩みや疑問が出てきた際は本書でその悩みを解決できそうな箇所を探し、教科書代わりとして使うようにしています。デザイン業務でも即時に活用することもできますし、起業家の考え方やビジネスサイドの知識も合わせてインプットできるのでおすすめです!

 

いかがでしたでしょうか?これらの本から、ビジネスの問題の捉え方や事業アイデアのブラッシュアップの方法などが、デザインのやり方や考え方と共通していることに気づくのではないでしょうか。また経営者の積み上げてきた努力や経験からも、ビジネスを理解するヒントが得られるかもしれません。そうして得られた理解をもとにデザイナーがビジネスの幅広い領域で価値を発揮することで、デザインの可能性をさらに広めていくことにつながるでしょう。

ビジネスや経営というと、デザインに関わる私たちからは難解で馴染みがない領域に思えるかもしれません。しかしそれらを中で動かしているのはおなじ人間です。今回ご紹介したような本を通じてどういう思いや考えを持っているかを読み取れるのではないでしょうか。ぜひビジネスや経営についても興味をもち、見識を広げることでよりよいコラボレーションを生み出していきましょう。

 

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