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そのデザインは、なぜうまくいかないのか

「仕様は全て満たしているはずなのに、どうもしっくりこない」、「いつまでたっても、クライアントの OK が出ない」、そんな経験はないでしょうか?

制作中のデザインがピンとこないのは、もしかしたら制作の過程で基本的なことを見落としているからかもしれません。
そんな時はもう一度基本に立ち返って、うまくいかない原因を探ってみましょう。

 

デザインがうまくいかないときにチェックする、4 つのポイント

1.クライアントの要望を整理する

クライアントからオリエンテーションを受けたら、まずは要望を整理し、デザインに落とし込むことが可能かどうか、検討することから始めましょう。
例えば、「セールスに関する情報は、トップページに大きく配置してほしい」という要求と、「ユーザー登録ボタンは、ページを開いた時に、一番目に付く場所に配置してほしい」という要求は、両立が難しい場合があります。
実現しようとしても、「セールスに関する情報」と「ユーザー登録ボタン」の両方にスペースを割かなければいけないため、結果としてどちらも目立たない、もしくは煩雑なものになってしまうでしょう。

このように、要望の中には、セールスの観点からは妥当であっても、デザイン上、実現が難しいものもあります。
難しい要望に対して、それを解決するビジョンがないまま制作を始めても、事態は複雑になってしまうだけでしょう。
実現することが難しい場合、情報の一部を他のページに移動させるなど、適切な解決策を提案する必要があります。

2.使用するフォント数を絞る

文字のフォントは、デザインの重要な要素であり、それだけで画面の雰囲気を変えることができます。
しかし、乱用は禁物です。雰囲気の異なる複数のフォントを混在させると、表現するべきページの雰囲気が定まらず、煩雑なイメージになってしまいます。
まずは、使用するフォントを 2 種類程度に絞り、それをベースに制作するといいでしょう。

3.ストックフォトを乱用しない

ストックフォトは、予算や時間の都合で写真を撮れない時に重宝するツールです。
しかし、その写真はページに合わせて作り込まれた写真ではありません。
あくまで、一般的なイメージを表現しているだけということを、頭に入れておく必要があります。

例えば、外国人が登場しすぎるなど、ディテールに違和感があることも少なくありません。
また、その写真が他社のページで使用されていれば、当然雰囲気は似たものになってしまいます。
ストックフォトを使用したページで、オリジナリティを出すのは、非常に難しいと覚えておきましょう。

4.問題はシンプルに解決する

クライアントの持つ課題を解決するのは、デザイナーの役目でもあります。
しかしその解決方法は、できるだけシンプルなものがいいでしょう。

例えば、ページ内の情報を見やすく改善する場合、レイアウトを一から再構築してしまうと、クライアントやユーザーは新しい情報の配置に慣れる時間が必要になります。
それよりも、レイアウトは動かさず、フォントや文字の大きさでメリハリをつけて整理していくほうが、高い効果が得られるでしょう。

基本を踏まえ、効率よく作業を担当しているデザイナーがしっくりこないと感じているなら、そのデザインにはどこかしら改善するべきポイントがあるはず。
まずは、その原因を見つけることから始めましょう。
最終的に自分がピンとくるページは、短時間で作られたものでも、優れたデザインであることも少なくありません。
基本をふまえ、効率よく作業を進めていきましょう。

 

参考サイト:
7 simple mistakes you’re probably making
13 common mistakes designers make

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