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本質的な課題へアプローチするには?デザインファームが実施する課題の特定と解決策の提案プロセス

OGP

「プロダクトに課題があるからデザインを外部に依頼したい」

そういったご相談を多数いただきます。ですが、今見えているプロダクトの課題は本当に課題でしょうか?他にも見えていない課題はないでしょうか?

rootではプロジェクト開始前にこそ、プロダクトの課題を見極める重要なポイントがあると考えています。本記事では、プロジェクトを開始するまでにrootがお客様とともに必ず行う重要なフローについてご紹介します。

ご相談をいただいたら、必ず課題のヒアリングを行います

効果的なプロジェクトプランを立てるには、お客様の「解くべき課題」が明確である必要があります。「解くべき課題」がわからない、もしくは適切でないままにプロジェクト設計をしても、プロダクトや事業の成長といった結果につながりません。

そのためrootでは、プロジェクトプランやお見積をご提案する前に、必ずヒアリングを行います。ヒアリングから「解くべき課題」を明らかにし、お客様と前提の認識をすり合わせます。

なぜ、ヒアリングを実施するのか。それは、表面化している課題に対する原因が、想定している原因と異なる場合もあるからです。これは病院における問診がわかりやすい例かと思います。まず、症状について話を聞きながら、複数の可能性のなかから原因を特定し、適切な薬を処方する。

きちんと解決するためには、課題を特定する必要があります。適切なプロジェクトプランを作成するために、rootではまずヒアリングを実施しています。

ヒアリングの内容に応じて、短期と中長期の両視点からプロジェクトプランを作成

rootではヒアリングで明らかになった課題に応じて、短期と中長期の両視点からプロジェクトプランをご提案します。

短期的な視点では、期待できる成果が大きく影響範囲や工数が抑えられる解決策をご提案します。既存のターゲットやユーザーストーリーの範囲でUIデザインを改善したり、直近にリリースを控えているタスクを消化したり、といったことが当てはまります。

ただ短期的な解決策だけでは、顕在課題しか解消されないこともあります。根本の課題が解決されなければ、何度も似たような課題が顕在化する可能性が残ります。

そこで中長期の視点を持って課題が発生する構造自体にアプローチしたり、仕組みから変えていったりする解決策が必要になります。課題が出てから対応するのではなく、そもそも課題が出ないようにするアプローチ。例えるなら「パーソナルトレーナー」のように、そもそものカラダづくりにアプローチするようなイメージです。

ヒアリングでは発見できなかった課題を伴走しながら特定し、解決していくことも

こうした課題は、ヒアリングだけでは明らかにできないことも珍しくありません。短期の解決策に取り組む中で、本質的な課題を探索することもあります。

あるお客様から「デザイナーのリソース不足で、開発が遅れがち。開発が遅れている部分のデザインをお願いしたい」とご相談いただいたプロジェクトを例をご紹介します。

そのプロジェクトでは、短期的な課題として、開発の遅れを取り戻す必要がありました。そのためまずは既存タスクの解消に注力。それと同時に、先方のお打ち合わせや開発プロセスを体験させていただく中で、プロセスに課題があることを発見。リソース不足の本質課題は、ムダの多いプロセスに稼働がさかれていたことでした。

そこで中期的な施策としてデザインプロセスの導入をご提案しました。導入の結果としては、プロセスのムダが改善され、社内でもリソースが確保できるようになり、滞っていた既存タスクが解消されました。デザインタスク1つ1つの処理もスムーズになったことで、デザインのアウトプットの質と量どちらについても向上しました。

整理されていなくても構いません。率直な課題感をお聞かせください。

rootがプロジェクトのご提案前に必ずヒアリングを行う理由は、事業成長に本質的な問題解決が不可欠だと考えているからです。そして、その問題解決に対してデザイナーが寄与できることは大きいと信じています。だからこそ、安易に目の前に見えている課題を解消するだけでなく、必要に応じてナレッジの提供やプロセスのインストールといった中長期的かつ本質的な解決の2面でご提案を行っています。

お問い合わせをいただく段階では、なにを頼めばいいか整理できていない状態でも構いません。デザイナーが足りない、チャーンが下がらない、でもどういった改善をすればいいかが曖昧なまま…。率直な課題感をお聞かせください。これらの顕在化した痛みは、構造や仕組みに問題があるというアラートかもしれません。本質的に解くべき課題はなんなのか、一緒に明らかにしていきましょう。

気になった方はぜひお気軽にご相談ください。

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