事業成長のためにデザインするrootで3月に注目したサービスやプロダクトをピックアップ

日差しが心地よい毎日が続き、すっかり春らしい天気になりましたね！

今月も、rootのデザイナーたちが気になったサービスをピックアップしました。日頃、事業成長に伴走するデザイナーがどのような視点でサービスに触れているのかをご紹介します。

ユーザーがアイデアを投稿し、企業と一緒に商品を開発するコミュニティ「Blabo!」

https://apps.apple.com/jp/app/blabo/id1174269704

「Blabo!」は企業からのお題に対して、ユーザーが自分のアイデアを共有し、サービスや商品の開発に参加できるコミュニティです。職業や、性別、年齢を問わず誰でも参加できます。

「Blabo!」は、ユーザーの声を消費者という立場から集めているのではない点が特徴です。企業からのお題に対して、ユーザーがアイデアを出し、一緒にモノづくりをしていく立場で商品開発に参加しています。これにより、ユーザーが考えているリアルな声を把握し、インサイトを発見できます。

また、商品発売前にユーザーとコミュニケーションを取り、関係を構築することで発売後に期待との乖離のない商品をリリースしやすい点もユニークなポイント。商品やサービスの開発を進めるうえで、ユーザーのインサイトを把握したり、開発した後にどうユーザーに届けるかは非常に重要なポイントです。「Blabo!」は、サービス自体にそのステップを組み込んでいる点が事業として面白いと思います。

スーパーのDXを支援する「クラシルリテールプラットフォーム」

https://www.kurashiru.com/

「クラシル」は、「きちんとおいしく作れる」をコンセプトに料理レシピの作り方を動画で毎日配信しているサービスです。同サービスを提供するdelyは、「クラシルリテールプラットフォーム」という小売事業者向けのサービスも展開しています。

「クラシルリテールプラットフォーム」は、初期費用無料、システム開発が不要で、ネットスーパーを立ち上げ・運用から店舗販促のデジタル化までをクラシルが一貫してサポートするというもの。

C向けのサービスを展開してきたdelyが、そのアセットを活かしながらB向けのサービスとして始めたという点でrootが着目しているのは、オフラインの店舗販促のデジタル化です。

同プラットフォームを活用したスーパーは、「クラシル」アプリ内および専用Webに店舗ごとの電子チラシを掲載しており、この電子チラシとクラシルが保有するレシピコンテンツと連携。ユーザーがチラシを見た時にお買い得商品を使ったレシピを提案を行っています。

新型コロナウイルスの影響で外出する機会が減り、ネットスーパーへの需要が高まっている中、小売業者におけるDX人材不足が課題となっています。「クラシルリテールプラットフォーム」は、小売業者側の課題を解決すると同時に、これまで提供してきたアプリを活かしてユーザーの課題も解決しようとしています。アプリだけでレシピを決めていた所を、チラシを見て材料購入するという一連の流れをシームレスな体験にすることによって、今後ネットスーパーの利用も変わっていきそうです。

集中する人のためのメッセージングアプリ「Quill」

https://quill.chat/

「Quill」は、Slackと同じような仕事での利用を主目的としたメッセージングアプリ。「集中する人のためのメッセージアプリ」をコンセプトとしており、毎日多く送られてくるメッセージに割く労力を減らし、時間や集中力を必要としない、邪魔にならない方法でメッセージを通知してくれるアプリです。

「Quill」では、既存のメッセージングアプリでは手が届かない細かな部分に違いがあります。例えば、チャンネルの中に複数のスレッドを作成することができ、通知を受け取りたいスレッドに対してON/OFFの設定し、メッセージの通知量をコントロールできます。

また、1つのチャンネルで複数のスレッドを確認できるのでチャンネルによる分断が起きにくい。そのため、他のメンバーやチーム全体の活動が見えやすく、情報格差が生まれにくい構造になっています。

本来行わなければならない仕事が多くある中、メッセージを確認することに労力を割くことは最小限に抑えたいものです。「Quill」のように、メッセージの通知量を自身でコントロールし集中力を維持し、情報格差が生まれにくいスレッド形式のメッセージを行うことで、より自分たちが行わなければならない仕事に向き合うことが出来るのではないでしょうか。

以上、3月にrootのデザイナーたちの間で話題になったサービスやプロダクトでした。これからも社内で話題になったサービスやプロダクトをピックアップして紹介していきます。